【転職】保育園を退職する時の流れや手続きを保育士が分かりやすくご紹介

転職を決めたら必要となる手続きがいくつかあります。
事務的な手続きはもちろんですが、任された仕事を最後まできちんと終えて、後をにごすことなく去ることは一社会人として大切なことです。
転職にあたってしておくべき手続きについて、保育士転職経験者がご紹介します。
転職後のスタートがスムーズに進むよう、手続きをしっかりと行っておきましょう。
退職の意思を伝える
職場を円満に退職するためにも、退職の意思の伝え方には頭を悩まされることでしょう。
退職のタイミング、退職の意を伝える時期、退職の理由の伝え方についてご紹介します。
退職のタイミングは?
転職先との都合にも関係してきますが、保育士が退職するベストなタイミングは年度末である3月31日です。
ほとんどの保育園では、4月始めの新年度より子どもたちは進級し、新しいクラス編成でスタートします。
そのためクラス担任も新しくなり、保育士の配置がしやすいのです。
年度が変わる年度末を目途に退職すると、園側としては助かります。
けれども、引っ越しなどの理由で土地を離れたりする場合は、必ず年度末を待たなくてはいけないということはありません。
最初に退職の意向を伝えるのは誰がいい?
いきなり直接園長に伝えるのではなく、直属の上司(複数担任の場合はクラスの主任)または、主任保育士に口頭で相談するのがよいでしょう。
退職の手続きについての流れを知っていることが多いので、円満に進めることができるようなアドバイスを受けることができます。
退職することを伝えるのはいつがいい?
保育業界は保育士不足が続いています。
急に退職の意思を伝えられても、その開いたポジションを補充することは簡単ではありません。
出来れば早めに退職の意思を伝えてもらえると保育士の補充ができやすいので、保育園側としては、2~3か月程度前に知らせてもらうと助かるようです。
ですので、年末か遅くても年明けには園側に退職の意向を伝えるようにするといいでしょう。
退職の理由はどう伝える?
保育士が転職を決意する理由には、給与や休みに不満があるなど、ネガティブなことが多いです。
しかし、不平不満を正直に伝えては角が立ちます。
ポジティブな面に注目した退職理由を考えてみましょう。
例えば、自宅から近い職場への転職、得意なピアノを活かせる職場への転職など、去る職場を悪くとらえない理由や差しさわりのない言い方をすることが大切です。
任されている業務を終わらせる
任されている仕事を、責任をもって最後まで片づけておくことは最低限のマナーです。
転職先との打ち合わせなどが始まるとどんどん忙しくなります。
できるだけ早い時期に、任されている仕事は終わらせておきましょう。
また、児童表などの帳簿類、書類に捺印が必要なことも多いです。
監査に必要な重要書類等がある場合もあるので、捺印についても忘れないようにすることが大切です。
仕事の引継ぎ
仕事を引き継ぐ職員が決まっている場合は、早めに仕事の引継ぎを始めましょう。
口頭で伝えるだけではなく、退職後も仕事の手順が分かりやすいように、引継ぎメモを作っておくと後任者が助かります。
退職が近づいてくると、何かと忙しくなりがちです。
できることから早めに取り組んでおきましょう。
事務的な手続き
職場への周知や引き継ぎが終わったら事務手続きに必要な書類も確認しましょう。
健康保険証
退職をすると、使っている健康保険証は使えなくなり、返却する必要があります。
退職日までには忘れないように返却をしましょう。
転職先が決まっている場合、そこで新しく健康保険に加入することになります。
まだ転職先が決まっていない場合は、国民健康保険に加入するか、扶養家族として家族の健康保険に加入することになります。
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証とは、雇用保険に加入していることを証明するものです。
これは、雇用保険の受給手続きをするときに必要となります。
転職先が決まったら、新しい職場に提出する必要があります。
離職票
離職票には、退職理由や過去半年間の給料や出勤日が記載された、失業保険受給に必要な書類です。
退職後の10日前後に退職した職場から交付されます。
源泉徴収票
源泉徴収票とは、所得税額が記入してある書類で確定申告を行う時に必要になります。
職場が交付するものですので、受け取っておく必要があります。
年金手帳
年金手帳には基礎年金番号が記載され、大切に保管しておかなくてはいけません。
転職先に提出する必要があるので、職場に預けている場合は返却してもらうことを忘れないようにしましょう。
余裕をもって手続きを完了させよう
転職することを決意し、職場にその意向を伝えることを難しいと感じる保育士は多くいます。
円満に退職して新しい職場への転職していくためにも、時間的な余裕を持って、手順に従って退職の手続きをすることが大切です。
また、転職に伴う事務手続きがいくつかあります。
健康保険や年金などの重要な書類を含むので、職場の事務担当者と確認しあいながら、退職の日までに手続きを終わらせましょう。