保育士の転職活動は在職中にするのがオススメ!その理由とは?


かわいい子どもたちに囲まれて、保育士はとても楽しい仕事だというイメージがありませんか?
しかし、実際に保育士として働いてみると、楽しいばかりではありません。
神経質で泣いてばかりの子どもや、少しで生意気な子どもの相手をしていると精神的に参ってくることもあるでしょう。
これにモンスターペアレントや女性ばかりの職場にありがちな人間関係のいざこざが加わるともう大変です。
園の方針と自分のやりたいこととの間にギャップがあって、ここでずっと働くべきか迷うこともあるでしょう。
理想の職場を探して、転職を成功させるためには、どうしたら良いのでしょうか。
この記事の目次
保育士が転職活動をするなら在職中がオススメ
どんな職業にも言えることですが、在職中の転職活動がおすすめです。
なぜなら、理想の転職先を見つけるには時間がかかるからです。
数カ月でも無職の期間があると、職歴欄に空白の期間ができてしまい、その後の転職活動で不利になることが多いのです。
また、在職中に転職活動であれば経済面の心配がないので気持ちにゆとりができます。
退職の意思を知った経営者から、給料や待遇改善の話が出ることもあります。
在職中に転職活動を行えば、うまく行かなかった場合には今の職場にとどまることもできるため、転職先の面接で給料アップなど強気の交渉ができるのもメリットです。
保育士が失業保険をもらいながら転職活動をするデメリット
今の職場で心身ともに疲れ果て、退職して失業保険をもらいながら、ゆっくり新しい職場を探そうと考える保育士もいることでしょう。
しかしながら、失業保険を1年近く受給できるのは、雇用保険に20年以上加入していた45~60歳の人が、会社都合で退職した場合だけです。
会社都合ならハローワークに届出をして1週間後には失業保険の給付が始まるのですが、自己都合の場合は、3カ月経ってからでなければ失業保険の給付は受けられません。
3カ月も無職では、生活していくのがきついです。
雇用保険に加入していた期間が10年未満の人は、受給できる期間が90日までで、しかも給付額はボーナスを除いた過去6カ月の月給で計算されます。
残業手当などを含めて、保育士の給与が毎月20万円だったとしても、月額支給額は13万円ちょっとです。
保育士が転職活動をする場合、失業保険はあまり当てにならないのです。
さらに、失業中でも住民税の徴収は続きます。
住民税は、前年の所得に応じて徴収額が決まるからです。
保育士が転職活動を始めるベストタイミングは?
保育士市場は人手不足なので、いつでもどこかで求人はありますが、良識ある保育施設で働きたいのであれば、保育関連の求人が多く出る1月から3月に転職活動をするのがおすすめです。
受け持ちクラスの子どもたちや保護者に配慮して、年度末の3月に退職する保育士が多く、4月の年度初めに合わせて開園する保育施設もあるからです。
転職の意思は1カ月前に事業主に伝えれば良いことになってはいますが、4月からのクラス編成などにも影響しますから、できれば年明けには、園長や直属の上司に転職したいと思っていることを伝えましょう。
ただし、転職活動をした結果、離職せずに今の保育施設にとどまる可能性もあるので、実際に転職することが決まるまでは、同僚には話さないほうが無難です。
保育士が在職中に転職活動をするには?
ハローワークのオフィスは平日の昼間のみの営業ですが、ハローワークに登録しに行かなくても、ハローワークのインターネットサービスは利用できます。
基本検索条件で、転職を希望する都道府県を選んだら、詳細検索条件の「応募条件」を開いて「免許・資格」に保育士の免許コード「2303」を入力します。
免許資格の大分類で「B医療・保健衛生・社会福祉」→中分類の「23社会福祉専門職」→小分類「2303保育士」でも検索可能です。
インターネットでは、保育士専門の転職サイトも利用できます。
保育士の資格をいかした仕事のみアップされていますし、各園の特色などがハローワークよりも詳しくまとめられていることが多いです。
会員に登録すると、転職コンサルタントが要望を詳しく聞いてくれ、理想の転職先探しを手伝ってくれます。
履歴書や職歴の書き方をサポートしてくれるだけでなく、面接日程の調整や、給与・待遇の要求事項についてまで先方と交渉してくれたので、職場の同僚や子どもたちに迷惑をかけずに職探しができて良かったです。
こうしたサービスはすべて無料で利用できます。
転職コンサルタントから、条件の良い非公開求人情報を教えてもらえることもありますから、積極的に活用しましょう。
保育士の転職活動は在職中にはじめよう
保育士が転職活動をするならば、失業保険の給付を待たずに、在職中に始めるのがおすすめです。
経済的なストレスを感じずに、気持ちにゆとりを持ちながら転職先を探せるからです。
保育士の求人は1~3月が多いので、年明けには園長または直属の上司に転職したいと思っていることを伝え、ハローワークインターネットまたは保育士専門の転職サイトを利用して、理想の職場を探しましょう。