保育士の転職を成功に導く職務経歴書の書き方


これまで転職活動をした事がなければ職務経歴書と言われてもピンとこないかもしれません。
職務経歴書は採用の可否を判断するにあたり、最も採用担当に参考にされている重要な書類です。
この記事ではどのような内容で職務経歴書を書くべきか、また、気をつける点などを紹介していきます。
保育士が転職を決意したらまず職務経歴書を作成
保育士が転職する場合、希望する施設に転職するためには、職務経歴書で保育士としての自己アピールをすることが大切です。
条件のよい保育施設は転職希望の保育士に人気があるので、転職希望者は多く、条件がよいのでそのまま定着する保育士が多く、滅多に求人が出ません。
そんな中、保育士の転職を成功に導くのは、他の保育士にはない自分ならではの付加価値に他なりません。
自分の条件にあった保育施設に就職するには、他の転職希望の保育士との差別化を図り、自分の強みをきちんと説明できることが必要です。
ただ、自己アピールも過ぎると自己顕示欲が強い人と見なされ転職に失敗するので、バランスをとりながら上手にアピールすることがポイントです。

職務経歴書は、これまでの職歴とともにこれまで経験してきた業務を詳細に記載するものです。
これまで働いてきた経験を上手に伝えるには、まずは自分自身の経験をきちんと整理しなければいけません。
もし、保育士の経験ではなく、一般企業の事務職や営業職、販売など職歴であってもその経験が保育施設での勤務において重宝がられる可能性もあるのでしっかりと記載しましょう。
豊富な社会人経験が、保育士としての経歴と相まって、施設にぜひ欲しい人材として認めてもらえる様、職務経歴書にはできるだけ詳細な業務内容を記載することをお勧めします。
転職経験がある場合、なぜ転職したのか、辞めた理由を記載することも忘れないようにしましょう。
保育士は人手不足で離職率が高いことから、施設側は簡単に転職せずに長く安定して勤めてくれる保育士を求めています。
職務経歴書で転職回数が多いと不利になりますが、それを逆にアピールポイントにしてしまうのも書き方次第です。
当然面接になれば、転職理由についても聞かれるので、不利にならない様にきちんと説明できるように準備しておきましょう。
とはいえ、転職を必要以上に正当化しようとするような転職理由は逆効果となるので、保育士として何を目標としているのか、自分なりのビジョンを職務経歴書で明確にすることで転職回数が多くても保育士としての価値が上がります。
保育士が転職に失敗する職務経歴書の落とし穴
保育士に限りませんが、転職時に失敗する理由の一つが職務経歴書の内容です。
当然ですが、履歴書と職務経歴書の日付に矛盾は論外です。
一般企業では転職時にPCで履歴書や職務経歴書を作成することは、むしろPCスキルをアピールする方法として正解ですが、保育士の場合は少なくとも履歴書は手書きにすることをお勧めします。
子供を相手に丁寧な対応ができる保育士であることを印象づけるためにも、転職時履歴書と送付表は手書きがお勧めです。
当然使い回しは直ぐに分かってしまうので転職の際は面接施設分を作成しておかなければなりません。
保育士に限らず、絶対にやってはいけないことは、履歴書を消えるボールペンで記載しないことです。
保育園によってチェックし、消えるペンで書いたとわかると即失格してしまうことがありますので注意が必要です。

ただし、職務経歴書はPCで作成するのが一般的です。
下手に乱雑な手書きや消えるペンで書くよりもPCで作成して、職場ごとに箇条書きで読みやすくする工夫をしましょう。
読みやすい職務経歴書は、それ自体が頭の中が整理されていて丁寧な仕事ができると判断されるからです。
保育士としての経歴も職場ごとに、また年度ごとに変わるので、職務経歴書には保育士業務の詳細を丁寧に記載しましょう。
保育士リーダーの経験があるならば、そのことも職務経歴書に記載します。
担任業務は保育士の経歴としては転職先でも重視されるので、保育士としての評価に繋がる経験があれば転職を有利に導くためにも必ず記載しましょう。
そして、職務経歴書では、一つの職場に対して具体的な業務内容の最後に、保育士として努力したことや、保育士としての目標に対する達成度や業績貢献について記載する事で、保育士としての能力や人となりが見えやすく、転職成功に繋がります。
職務経歴書は保育士としてのプライドを表す自己表現の場でもあるのです。
簡単な経歴と業務内容だけで評価してもらえるはずはありません。
転職を成功させたいならば、職務経歴書は丁寧に詳細に社会人としての常識の範囲内で保育士としての自己アピールをすることを心掛け、保育士としての信念の部分でブレが無いようにすることがポイントです。
ただし、まるでレポートの様な長い文章をダラダラと書くのは転職の成功には逆効果です。
職務経歴書は保育士としてだけでなく個人情報なので、職務経歴書の記載内容は正確さが求められます。
職務経歴書記載内容と転職時の面談の時の回答が異なるのは保育士でなくとも問題なので、転職回数や経歴が多くて長い場合は特に注意が必要です
より条件の良い転職先を見つけるための保育士の職務経歴書
転職の際には履歴書と職務経歴書しか保育士としての能力を判断する材料はないので、手抜きは禁物です。
職務経歴書はこれまで行ってきた業務を詳細に記載し、何を頑張ったのかをアピールするだけでなく、これから何がしたいのか、保育士としての自分なりの展望を職務経歴書に記載しておくと評価が高くなります。
保育士は転職回数は年代によっても大きく異なりますが、厚生労働省が平成27年12月公開した資料によると、保育士の転職率が10.3%と公表されています。
ただ、保育士の転職率が高くても、3回以上となると次の転職時に影響があるかもしれません。
転職回数が多いのは、保育士だけでなく、どんな職業でも転職を不利にしてしまうため、職務経歴書の記載内容は転職理由が重要になります。
嘘を書くことはNGですが、事実だけを書いたのでは保育士として評価が下がり、転職が失敗に終わる確率が高くなります。
もし履歴書・職務経歴書を自力で良いものを作成するのが難しいと感じたら、保育士専用の転職サイトで転職コンサルタントからアドバイスをもらう方法もあります。
保育士の転職サイトの求人は全国におよび、希望地域に転職し、保育士としてより良い労働条件の職場で働く可能性が広がりますが、そのためには職務経歴書を充実させることが最優先です。
職務経歴書は保育士としての評価票と言っても過言ではありません。
しっかりと自分の職歴の洗い出してもれなく自分の強みを記載しましょう。