保育士に正社員として採用されるために知っておくべきこと【転職】


保育士不足が叫ばれて久しく、保育士への需要は非常に高い状態が続いています。
しかし正社員として働く際に、自分にぴったりの求人を見つけるのは意外と難しいものです。
そこで、正社員に採用されるための前提と、保育士の正社員求人の探し方を見ていきましょう。
保育士に正社員採用される前提
「体力的にハードな仕事なのに給料が安い」というふうに、保育士に対してマイナスのイメージが世間にはありますが、子どもの成長を見守るかけがえのない仕事として魅力を感じる人もたくさんいます。
そのため、未経験から保育士への転職を考える人も多いですが、注意しなければならないのは、保育士の求人には暗に年齢を制限しているものがあることです。
また、待遇面がしっかりしているというイメージで公立保育園を目指す人も多いですが、公立保育園の正職員は公務員ということになるため、地域によっては採用試験に年齢制限がある場合もあります。
新人保育士の場合、子どもの受けやフットワークの軽さゆえ、若い方が有利ということは否定できません。
ですので、年齢を重ねてから異業種から保育士に転職しようと思っても、いきなり正社員として採用される可能性は低いと思った方がいいでしょう。
保育士不足なので未経験者歓迎の求人も見つかりますが、まったくの未経験者は、パートやアルバイトからある程度経験を積むことが求められるはずです。
少なくとも保育士として正社員を目指すなら、転職活動の前に保育士資格を取得しておきましょう。

保育士資格を取得するには、専門の学校を卒業するか独学で勉強して保育士試験に合格するかの2パターンがあります。
試験に年齢制限はないものの、なかなかの難関試験ですし、その後の転職活動のことを考えると、早めにスタートを切るに越したことはありません。
正社員求人が増える時期
では、すでに保育士資格を取得している人が、正社員として採用されるための求人の探し方を見ていきます。
保育士の求人が多くなる時期はだいたい決まっているので、その時期を狙うのが効率的な方法です。
一般的には10月から12月が保育士の求人が多くなります。
保育士の退職者が最も多いのは年度の変わり目ですが、保育園では次年度についての面談を秋に行い、今年度末の退職者の人数を把握して募集する求人の数を決めるのが一般的です。
面談の時期には保育園によって違いはあるものの、一般的には秋の運動会など行事が終わってからですので、10月の後半から12月に新年度の求人が多くなります。
内定をもらっても働くのは4月からですが、正社員として採用されるなら秋頃には準備しておきましょう。
しかし保育士求人が増えるタイミングとしてはもう一つあり、2月から3月も狙い目です。
次年度の面談を年明けからする保育園もありますし、秋の面談時には意志が固まっていなかった人が年明けに退職を決断するという場合もあるからです。
「退職の意思表示は退職日の3カ月前までにすること」と就業規則で定めているところもありますが、法的には辞めたいと思ったらいつでも退職できます。
急に退職したり内定を辞退する人もいるため、新年度もぎりぎりになってから求人を募集する保育園も結構あるのです。
ぎりぎりでもすぐに働けるという人なら、この期間もマメに求人情報をチェックしてみましょう。
どこで保育士の正社員求人を探す?
次に、保育士の正社員求人をどこで見つけるかですが、ハローワークは保育士の就職支援に力を入れているのでおすすめです。
最新の求人が豊富にあります。
また、正社員にこだわった結果、条件にあう保育園が見つからなければ、条件の範囲を広げ病児保育施設や託児所なども検討するのありです。
ただ、公立保育園はハローワークや求人サイトに求人を出さない場合もあります。
市町村のサイトでひっそり募集しているということもあるので、こまめにチェックしておきましょう。
また、求人は見つかっても、そこが自分にとって働きやすい職場かどうかまでは求人情報からだけでは分かりません。
給料や休日などの条件に差がない場合、保育園の雰囲気や環境を知ってから判断したいと思うものですが、保育士のコネクションがある人以外、それも難しいです。
保護者の口コミを利用する方法もありますが、働きながら転職活動をする人の場合、そもそもじっくり調べる時間が取れないということもあります。
そういう時は、専門のコンサルタントがサポートしてくれる転職エージェントの利用も検討してみましょう。
無料登録で転職コンサルタントに相談するなら保育士バンクがおすすめです。
正社員の保育士になるために
保育士不足が根本的に解決されない限り、保育士への需要は常にあります。
正社員求人もそれだけ見つかりやすいわけですから、求人が出やすい時期を狙っていろんな情報に当たってみてください。
保育士資格は必須ですが年齢がハンデにならない求人もあるはずです。
また、雇用条件だけでなく保育園の特色や環境なども比べて、自分にとって働きやすいと思えるところを見つけましょう。
ハローワークや求人誌だけでなく、保育士専門転職サイトを活用するのも、転職活動を効率的に進めるのにおすすめの方法です。