保育士が転職をする際のおさえておくべきポイントをご紹介


保育士の処遇改善は少しずつ進んでいますが、待遇や人間関係などに悩み、転職を考える保育士は少なくありません。
保育士の転職先として、全く違う業種や保育士としての別の保育園などがあります。
異業種への転職は不安要素も大きくなります。
転職の際のポイントをおさえて、新天地への第一歩を踏み出しましょう。
保育士から事務職への転職のポイント
エンジニアやIT技術者など特殊な知識・技術を持っていない限り、転職先は限られてきます。
保育士からの転職で人気があるのが事務系の職業です。
保育業界では、シフト勤務や土曜日出勤があることがほとんどです。
このような勤務がライフスタイルに合わなくなってきた保育士が希望するのは、定刻に退勤でき、土日祝日が休みの職場です。
そのため、一般企業や公務員の事務職への希望が多くなってきます。
事務系の仕事に活かせるスキルは?
中途採用の事務系正社員となると、保育士からの転職者は不利になることもあります。
中途採用で求められるものは即戦力です。
保育士は事務職経験者ではないので、即戦力として期待されて採用される可能性は低いでしょう。
保育士で培ってきたスキルとは別の事務系の仕事に活かせるスキルを持っているかどうかがポイントになります。
学歴がネックになることもある
国家資格である保育士資格ですが、大学や短大の他にも、専門学校でも取得することができます。
事務職採用の条件として、「大卒以上」とか「短大卒以上」などの条件がある場合、専門学校卒の保育士の学歴は「高校卒業」として扱われることがあります。
そうなると、いくら保育士資格という国家資格を持っていても、企業の求める学歴としては条件に満たないこととなり、不利になることもあります。
保育士からサービス業への転職のポイント
保育士は、子どもから保護者まで幅広い年齢の人々に対応する職業です。
保護者の要望を受け入れたり、モンスターペアレンツへの上手な対応が求められたりすることで、コミュニケーション能力を高めていきます。
そのため、サービス業は保育士としての経験を活かすことができる職業でしょう。
サービス業への転職を考える際におさえておきたいポイントは次のとおりです。
コミュニケーションスキルを活かす
保育士としての経験から得ることのできるスキルは、接客などで活かすことができます。
保護者に満足してもらうような保育サービスを提供することは、保育士の仕事の一つです。
子どもや保護者を、園に快く迎え入れ、満足して降園していけるよう、保育士は援助・配慮をしています。
細やかな心づかいは、サービス業でも活かすことができるでしょう。
就労時間は?休みは?
サービス業界は、夕方から夜にかけて、また土日祝日が多忙になることが一般的です。
そのため、会社勤務のように9時から6時の就業時間ではありません。
また、お客様の込具合によっては定刻に退勤できないこともあります。
小さな規模で行っているサービス業では繁盛期である土日祝日は休みを取りにくい傾向にあるかもしれません。
保育士から介護職への転職のポイント
介護職も保育士と同様に、人手不足が続いている職業です。
そのため、介護職への転職はしやすいと言えるでしょう。
人のお世話をする介護職は、保育士の経験が活かせる職業でもあります。
体力が必要
高齢者の介護はやはり重労働です。
保育園児のように体が小さいわけではないので、体力が必要になってきます。
腰痛などの体の不調を理由に、保育士からの転職を考えている人には向いていない職業です。
保育士と同じ、シフト勤務がほとんど
多くの介護施設が入所施設であるため、介護職の勤務はシフト制となります。
給与面などでは保育士とさほど変わりはない
介護職も保育士も給与面では待遇に関しては議論されており、どちらも処遇改善に向けての動きが進んでいる状況です。
給与面でのアップを希望で介護職への転職を考えているのなら、介護職ではあまり希望に沿わない可能性が高いです。
保育士としての転職のポイント
保育士として別の職場に転職する場合、選択肢はたくさんあります。
保育園の有効求人倍率は常に高く、大都市ほど高い傾向があります。
また、保育園勤務以外にも保育士資格を活かして働く場所があることを認識し、転職先の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
保育業界を希望するのか?
保育業界には、保育園の他に認定こども園や託児所などがあり、保育士として働くことができます。
保育業界内で転職をするメリットは、資格と経験を即、活かすことができることです。
人間関係に煩わしさを感じている場合や、環境を変えたいと考えている場合、同じ業界内への転職は、悩みを解決させる近道といえるでしょう。
児童福祉施設を選ぶ
保育士資格を活かして働くことができる職場は、児童福祉施設です。
夜勤などを含む乳児院、児童養護施設から、肢体不自由児やろうあ児の通所施設などもあります。
就学前の乳幼児とは違った児童を対象にした施設勤務も、保育士としての転職先の一つです。
まとめ
保育士が転職をするとき、保育士資格と保育士としての経験を活用することをまず検討してみてはいかがでしょうか?
転職する理由によりますが保育が好きであり、環境だけが問題であるならば保育園を変えるなどで環境を変えてみましょう。
まずは周りの同僚や家族、友人などにじっくりと相談できればいいですが、もし相談しづらいと思ったら保育士専門の転職サイトを使うのは1つの手段としておすすめできます。
例えば、保育士専門の転職サイト「保育士バンク」では無料登録を行うと専任の転職コンサルタントに相談することができます。
転職コンサルタントへの相談も無料です。
あなたの希望を聞いてそれになるべく近い条件の職場を提案してくれます。
保育園以外にも企業内保育所など、保育士が活躍できる場所はたくさんありますし、ライフスタイルに合わせた勤務形態などもあります。
少し違った視点で転職先を検討できるのでおすすめできます。
保育の仕事をやめ事務職やサービス業などの異業種への転職を行う場合は、じっくりと自分の強みやスキルを洗い出し、新たな業種でもしっかりとアピールできるかどうかが転職成功のカギとなります。
