転職が決まった後に保育士が感じる葛藤とは?その対処方法もご紹介


様々な悩みを経て、転職することが決まったみなさん。
次の職場が決まってホッと胸をなでおろしつつ、期待と不安でいっぱいかと思います。
また転職したいけれど、退職するまでに感じる葛藤や不安を考えると出来ずにいる方もいるかもしれません。
転職先で気持ちよくスタートを切るための方法をご紹介したいと思います。
転職が決まった後に感じる葛藤
転職が決まった後、退職するまでに沸き起こる葛藤といえば、子ども達への思いです。
入園した時には、お母さんから離れず泣いていた子どもが、信頼関係を築くとともに安心して過ごしてくれるようになります。
先生がいいと抱っこをおねだりされたり、大好きと言ってもらったりした日々を思い出すと、卒園するまで成長を見守りたいと転職を辞めようかと悩んだりもするのではないでしょうか。
でも決まった転職をお断りするわけも、転職を決めた理由も考えるとそれも出来ませんよね。
次に生じた葛藤は、こんな事で退職してもいいのだろうかという思いです。
悩みに悩んで出した転職と言う未来への第一歩です。
保育士同士はとても関係が良いのですが、園長とどうしても合わず転職することを選んだ時は、もうちょっとみんなと頑張れるのではないかと思った事もあります。
特に転職が決まってしまうと、「あと少し」という気持ちも出て余裕が出てくるのか、少しだけ気持ちにゆとりを持って見ることが出来たりもしたものです。
葛藤を振り切るためにしたこと
転職までに生じた葛藤を振り切るために、退職したい理由が人間関係だとしても、それをストレートに告げず退職をすることを園長に伝えることです。
何故かと言うと、揉めて退職すると、この先子ども達が経験して成長する運動会や発表会などの行事、卒園式という式典に参加しにくくなるからです。
子ども達の成長を見守りたいと葛藤した思いを、成長の手助けは出来なくても、一緒に過ごした子ども達が成長する姿は運動会や発表会などで見ることが出来ます。
見に行った時に「せんせい!来てくれたの?」と満面の笑顔で迎えてくれることでしょう。
円満退職をすることで、もしいつか自分自身が成長して、ある程度の厳しい人間関係でもやっていけるだけのメンタルが付いた時や、正規職員ではなく非正規職員として働きたい時に戻りやすくなります。
その為にも円満に退職することを行うことをおすすめします。
葛藤以外に生じる心配
子ども達の他にも心配になることもあります。
仕事の引継ぎはどうすればいい?
クラスの子ども達の発達がそれぞれ違うことや、給食の好みや好きな遊び、泣いた時の泣き止ませ方や眠る時の癖など、毎日一緒にいるからこそ知っていることがたくさんあると思います。
進級する時同様に転職が決まった時には、次に託す保育士に伝えられるようデータにして記録しておくとよいでしょう。
また子ども達の情報だけでなく、担当予定だった行事ややりかけの仕事は引き継いだひとがすぐにわかるよう進捗を記録しておくとよいでしょう。
更に、保育士は書類が多いです。
退職する日までの書類は、自分しかわかりません。
大変ではありますが、記入漏れがないようにしっかりと記録して退職するようにしてください。
次の職場が今より働きにくかったらどうしよう
転職を決めた理由は人によって違うかと思います。
自分自身の環境の変化が理由の場合もあれば、園の待遇が自分と合わず転職を決める場合もあります。
待遇や勤務時間などは、求人票や面接や見学で見えるのでリサーチをすることが出来るでしょうが、人間関係は実際に入ってみないと分からない部分でもありますね。
人間関係が原因で転職を決める人にとっては、次の職場が今と変わらないどころか、もっと良くなかったらどうしよう、なじめるだろうかと不安を抱くのではないでしょうか。
面接や見学で、転職先の保育士たちの表情や動きなどを見たり園長に話を聞いたりすることで少しは情報を得ているでしょうが、不安はぬぐえないものです。
しかし、不安を抱いて新しい職場に臨むのはもったいない話です。
転職する園だけに人間関係の良さを求めるのではなく、自分が良い環境になることを考えてみましょう。
まずは笑顔で挨拶を心掛けましょう。
そして積極的にコミュニケーションをとりましょう。
質問したり話かけたりするときに名前を呼んで話しかけると、その人だけの特別感を感じて親近感を抱きますので試してみると良いでしょう。
そして園のルールなどを1日でも早く覚えることを心掛けましょう。
子ども達に早くなじむためにどうしたらいい?
子ども達は新しい先生が来るとキラキラした目で近寄ってきます。
優しい先生だろうか、たくさん遊んでくれる先生だろうかと期待に胸を膨らませています。
そんな子ども達の期待に応えたいと思いますよね。
まずは子ども達の名前と顔を1日でも早く覚えましょう。
子ども達の名前を覚えると「先生何で名前知っているの?」と尊敬のまなざしで子ども達は見てきます。
保育では先輩たちが最初はお手本として見せてくれるでしょう。
でも先輩たちの仕事見ているだけでは、受け身と思われるでしょう。
保育と保育の合間を見て、手遊びをしたり絵本を読んだりできると良いですね。
転職するまでの間に新しい手遊びをリサーチして1つでもたくさん覚えるといいでしょう。
簡単なゲームや遊びなどを調べるのも良いかもしれませんね。
指人形やパペット、小さなペープサートなど保育の小ネタを持っているのも子ども達は喜びます。
転職まで出来ることがたくさん見つかると思います。
思い残しがないように最後まで全力で
転職するまでの間、上記以外の事で葛藤や悩みが出て来るかと思います。
悩んで前に進めないよりも、在職の子ども達と最後までしっかり関わりましょう。
転職をすることが決まったことで心に余裕が出て、今まで見えなかったものが見えてくると思います。