違う職種から保育士に転職できる!その為に注意する事をご紹介


新卒から保育士として働いている人と比べると、経験値では確かに負けますが、違う職種を経験したからこそ保育にも活かせることがあります。
違う職種から保育士を目指す人にとってどういった事を気をつけるべきでしょうか。
「保育士は体力を使いそうだけど大丈夫かな?」
「職場の同僚や先輩と仲良くできるかな?」
このような疑問をお持ちの方に違う業種から保育士に転職するメリットもご紹介します。
この記事の目次
違う職種から保育士に転職した場合は体力的にキツイ?
保育士として働く人の多くは、専門の教育を受け、新卒から保育士として働いている人が多いですが、なかには違う職種を経験してから保育士に転身した人もいます。
そもそも保育士資格を取得できれば転職できないことはありません。
しかし、違う職種を長く経験して、年齢を重ねてから未経験の保育士に転職することにはつらい部分もあります。
まず、体力面が一つの課題です。
年齢や個人差はありますが、一般的に、学校を卒業して新卒で保育士になった若い人の方が、違う職種から転職してきた人に比べて体力があります。
また、年配の保育士でも長年やっている人なら保育士として必要な体力が備わっていますし、加減も心得ているので力の抜き方もわかっているものです。
それに、たとえ体力的に衰えがあるとしても、それまでの経験で子どもたちと楽しく遊べるだけの技術を身に付けています。
一方、違う職種から保育士に転職した場合、年齢にかかわらず最初は新卒の保育士と同じ立場で働くことになります。
全力で遊ぶ子どもたちを毎日相手にするのは想像以上に大変なことです。
たとえそれまでの職種が体力を要するものだったとしても、まったく異なる疲労を感じるでしょう。
年齢を重ねてからの転職だと、最初のうちは休みの日は寝てばかりなんてこともあり得ます。
違う職種から転職すると年下の先輩ができる
また、どの業界でもそうですが、違う職種から転職すると、新しい職場では自分より年下の人でも先輩になります。
たとえ年齢では自分の方が上でも、保育士としては後輩である以上、年下の先輩から指導を受けなければならないのです。
保育士としては先輩でも人間的にまだ未熟だと感じることもあるかもしれませんし、先輩のやり方に納得できないということだってあるかもしれません。
しかし、そのたびに自分の意見を主張していると、職場の人間関係が悪くなってしまいます。
先輩と険悪になって居づらくなるなんてこともあるでしょう。
そういうことにならないように、歳に関わらず先に働いている人には敬意を持って接していきましょう。
違う職種で得た社会人経験は大きな武器!
違う職種から転職したからこそのメリットもあります。
学校を卒業したばかりの先輩保育士より、社会人としての経験が身に付いているのは大きな武器です。
マナーや言葉遣いがしっかりしていることは保護者にとっても頼もしく見えます。
たとえばこれまで営業や接客に携わってきた人なら、保育士しか経験していない若い保育士よりも保護者との対応も問題なくこなせるはずですし、これまで事務系の仕事をしてきた人なら、書類作成の場面で大いに力を発揮できるはずです。
連絡帳やクラス便りなど、保育士は文章を書く場面が多いですし、週案や月案などパソコンで作成できたら大きな武器になります。
また、保育士の仕事には壁面制作や子どもの工作の準備など器用さが必要な仕事も多いので、製造系の仕事をしてきた人なら、手先の器用さで先輩から一目置かれるなんてこともあるかもしれません。
違う職種から保育士を目指す人に必要な心構え
このように、違う職種から保育士に転職した場合、デメリットはあるもののそれまでの経験を活かせるというメリットもあるのです。
体力的に若い保育士に敵わなくても、自分の得意分野でそれをカバーすることはできます。
事務系の職種から転職した人ならパソコンのスキルを使って子どものための保育内容を調べるとか、接客業から転職した人なら保護者との対応や絵本の読み聞かせを積極的にする、製造系の仕事から転職した人なら工作で子どもたちを楽しませるなど、いろんな方法で弱点をカバーできるものです。
また、年下の先輩との付き合い方ですが、自分は後輩であるという謙虚な態度を忘れないことがいちばんです。
先輩の意見に賛同できないと思った時も、自分の意見を主張することばかり考えず、まずは言われたとおりにやってみることも大切でしょう。
理屈ではなく経験からわかることもあります。
また、何かを教えてもらった時にはちゃんとお礼をすることを忘れないことです。
そういう謙虚な姿勢で何事にも積極的に取り組んでいれば、やがて保育士としての経験が付いてくるころには、年齢や社会人経験もあって、先輩からも意見を尊重されるようになるでしょう。
違う職種からの転職でも保育士として活躍できる
違う職種から保育士に転職するという決意は、あなたの人生にとって大きな分岐点だと思います。
年齢や体力など不安もあって当然ですが、保育士不足の現状なら、その思い切った決断は多くの保育園で歓迎されるに違いありません。
これまでの職種で培った経験とスキルを活かして、充実した保育士生活の第一歩を踏み出しましょう。