保育士にパソコンのスキルは必要?どういう時に保育園で使うの?

昔はパソコンがどこにでもあるわけではなく、書類は手書きが主流でしたが、今ではパソコンで書類を作成するのが主流になってきました。
書類によっては手書きで行う園もありますが、全てパソコンで作成する園もあります。
ここでは、パソコンの良さについて触れつつ、パソコンで作成されることが多い書類と、どの程度のスキルが必要かをご紹介したいと思います。
パソコンを使うメリット
パソコンを使うメリットはなんと言っても修正が簡単に何度もできるのに加え、表をつかったチェック表などの作成が簡単な事です。
手書きは個性が出て温かみが伝わる一方、書く人によっては字が読みづらいということもあります。
そういうことから行事の案内やお知らせの手紙などの大事な書類はパソコンで作成するという園が多いです。
また月案・日案・保育日誌などの指導計画等も見やすくまとめることができるため、パソコンを使って作成することが多くなります。
そしてパソコンで使うことでの一番のポイントは、作業時間を短縮できるというところでしょう。
指導計画や会議資料などは何度も考え何度も見なおし、書き直すことを繰り返して作成します。
鉛筆で下書きをして、ボールペンでなぞり消しゴムで消すという手順や、ボールペンで一発書き派の人も書き損じは修正テープで修正する手間がかかります。
何度も書き直すうちに汚れてしまったり、破れてしまったりすることもあるでしょう。
そういうことから何度も書き直しが必要な書類は、パソコンで作成すると修正が簡単に何度もできるため時間短縮が出来ます。
最低限必要なパソコンスキル
保育士が業務に使うパソコンのアプリケーションはマイクロソフトのオフィスツールであるExcel(エクセル)とWord(ワード)です。
パソコンを操作し、こういったアプリケーションを使うといっても難しいことは必要ありません。
Excelで表計算をしたり、グラフ化したりすることは基本的にはしなくても大丈夫です。
では実際にどの程度出来たら便利なのでしょう。
チェック表類はExcelを使う
Excelは表をつかって入力していくことに便利なアプリケーションです。
健康チェック表、睡眠チェック表、安全点検チェック表、排泄チェック表、食事チェック表、登園降園時間記録表など、Excelで表を1度作成しておけば、その表を使って簡単に入力していくことができます。
表を作るのも難しくないので、慣れてしまえば誰でも簡単にできます。
予め表(テンプレート)が作成出来上がっていることも多いのでExcelを立ち上げて子ども達の名前を書き替えて印刷をすることさえ出来れば、作業効率もあがるでしょう。
文字を書く時はWordを使う
Wordは文章を書く事に特化したアプリケーションです。
お知らせをするときに文章だけの簡単な書面を作る事に向いています。
ワードでは行事の案内やお知らせなどに挿絵を挿入することができ、可愛いデコレーションをすることもできます。
そのための操作も難しくないので少し練習すればすぐにできるようになるでしょう。
ブログを作っている園もある
保育園ではブログを作成している園も多く見られます。
日々の保育で撮影した写真を子ども達のエピソードと共に紹介しています。
撮影した写真をパソコンに移すというスキルも必要になるでしょう。
いずれは連絡帳もシステム化
子どもの毎日の様子を連絡帳に記入し保護者にお知らせしている園が多いですが、連絡帳の記入に追われて子ども達に関わる時間がなくなったり、仕事量が多くなったりしています。
そのため必要最低限の食事・検温・排泄などのお知らせのみで園の様子は記入せず、送迎の際に保護者に直接お伝えしてコミュニケーションを取ったり、忙しい保護者には電話でお話ししたりと連絡帳をなくす園も増えてきました。
連絡帳に追われて子ども達と十分に関われないよりも手書きの連絡帳をなくし、毎日というわけにはいかないけれど、連絡帳をシステム化し保護者が見たい時に見られるようなアプリも登場しつつあります。
保護者もスマホ率が高くなってきていますので、いずれは連絡帳アプリが主流になってくるかもしれません。
今後は保育士にとって必須スキルとなるパソコン操作
インターネットが普及しているとはいえ、パソコン操作は苦手という保育士も多くいます。
パソコン操作が得意な人に任せている園も多いですが、ある程度のフォーマットをパソコンが得意な人に作成してもらって、文字を入力するだけにしてもらっている園もあります。
文字の入力だけでも最低限出来るようになっていれば、あとは実際に作りながら覚えていくでしょう。
「出来ない」と避けて通るよりは、チャレンジして作業の幅を広げ効率化したほうが便利です。
またパソコンの操作を通して、他の保育士とコミュニケーションを取る事が出来ます。
教えてもらったり、教えたりする中で相手の知らなかった一面や良い面が見られることでしょう。
更に、パソコン操作を教えてもらいながら、保育の悩みを話す機会にもなるかもしれません。
思いがけず、先輩や後輩から保育のヒントを見出すことも出来るでしょう。
パソコンを使って作業することで効率をあげ時間に余裕が出来れば、きっと心にも余裕が出て来ると思いますので苦手な方もぜひチャレンジしてみましょう。