保育士が転職を考えるきっかけとは?

保育士が仕事を辞めたいと考え、転職をするきっかけとは一体どんなものでしょうか。
保育士が転職を考えるきっかえを考えると、保育の現場の問題が浮かび上がってきます。
データによると年間で約1割ほどの保育士が離職しており、その高い離職率から世間のイメージよりもハードな事がわかります。
保育士が転職を考えるきっかけと保育の現場の問題を合わせてご紹介します。
この記事の目次
保育士の転職のきっかけ
保育士が転職を考えるきっかけは様々なものがあります。
結婚・出産や病気などのやむを得ない事情から、現場での人間関係や待遇の問題まで。
今回はやむを得ない事情以外のきっかけを紹介していきたいと思います。
転職のきっかけ1:人間関係
保育士は上司や同僚の他に子供や保護者ともうまく付き合っていく必要があります。
同僚とうまくいっていない時に保護者からクレームがくるなど、人間関係の問題が併発してしまった時のストレスはかなりのものです。
その上、子供をいつも相手にしていますので、自分の感情で行動をすることは許されません。
保育園においては子供がなによりも大事なのです。
自分が精神的に辛くても子供に対しては穏やかで優しく接していく必要があり、子供が好きだからこそ子供としっかりと接する事ができるように自分の環境を変えたいと思うようになるのです。
人間関係においてはどうしても相性というものがあるので努力だけでは解決できなことがあります。
こういった努力しても解決できないような人間関係が問題で転職するのは、前向きな判断だと思います。

転職のきっかけ2:待遇・労働条件に対する不満
いくら保育士という仕事が好きであっても給料やボーナスが少ないと感じている上に、休日出勤や残業が多いなど労働条件が事前に説明を受けた内容と違うことがあると保育園に対して不信感を感じて当然です。
サービス残業や持ち帰りの仕事があって、しかもそれが評価されていないと感じれば転職を考えるのは自然な流れです。
現在は保育士の待遇や労働環境に関して議論が起こっており、徐々に労働環境がよくなっていく流れがあるので、他の保育園と自分の保育園の条件を転職サイトなどで比べてみるのもいいでしょう。
転職のきっかけ3:保育方針の違い
保育士になったからには子供のために、ひいては社会に貢献していきたいという熱意をもって業務に向かう方はとても尊敬できます。
しかし、そんな方が働く保育園が利益優先の経営方針で子供をないがしろにしているとすれば、理想を掲げて頑張ろうと思っているほど失望してしまうでしょう。
これは少し大袈裟な例ですが、保育方針が保育園と合わないという事は多々あり、同じ方向を向いて進んでいけないのであれば、転職を意識せざるを得ないのもうなずけます。

転職した後の満足度
保育士が転職を考えるきっかけとして多いものがこれまで紹介してきた以下のものになります。
- 人間関係
- 待遇・労働条件に対する不満
- 保育方針の違い
これらの問題を抱えた保育士さんが実際に転職したときの満足度は高い事がわかっています。
保育士専門の転職サイトである保育ひろばの利用者のからの統計ではなんと94.2%の人が満足したと返答しています。
もちろん保育ひろばのサポートが優れているのもありますが、転職時に自分が保育士として働くにあたって何を重視するかがわかり、それに合わせて転職活動をおこなった結果だと思います。
転職したいと思ったら
初めて勤務した保育園が自分の理想とピッタリならば問題ないですが、人によって環境に合う合わないは必ずあります。
もし転職のことが頭によぎったら、まずは自分が現在の職場に対して何を求めているのか、また、これからの保育士としてのキャリアを考えた時に何を優先させるべきかしっかりと考えましょう。
現在の職場でも保育園側に自分の希望をしっかりと伝えることができれば、一定の理解は示してもらえるかもしません。
現状の環境を改善していくか、それとも新たな環境に飛び込むかは保育士自身が考えなければならない問題です。
どちらを選ぶにしろ後悔しない選択をできるようにしっかりと考えましょう。