保育士は大変な仕事?実際どれだけ忙しいか経験者がご紹介します

保育士は、子どもたちを預り遊ぶことが主な仕事と思われがちですが、それだけではなく様々なことが求められます。
特に子どもに関わるための準備に追われることが多く、帰宅時間が遅くなったり仕事を持ち帰ったりすることが多くなります。
そのため帰宅後の自分の時間が失われがちになります。
それでは実際にどのような仕事があるのか見て行きましょう。
保育士は子ども達との日々はとても忙しい
先にも述べたように、保育士はただ子ども達と遊んでよいというわけではありません。
年齢も0歳児から6歳児までおり、年齢が低くなるにつれ保育士の援助が必要になってきます。
食事、睡眠、排泄、清潔、衣服の着脱などの基本的習慣を子どもたちの発達に合わせ援助したり、時には遊びを通して身につけさせたりして行かなければなりません。
子どもが10名いれば10通りの性格があり発達スピードも違ってくるので、個々の発達を把握する必要があります。
また子どもたちにとっては初めての集団社会です。
集団社会でのルールも身に着けさせる必要があるので、ルールがある遊びを通して身に着け、地域の方々や周りの大人と関わる機会のある行事などに参加するなど工夫をすることで、社会性を養っていかなければいけません。
そのためにも子どもたちのよりよい成長を願って家庭との連携が必要となってきます。
保護者と情報交換をすることで子ども達の家庭での様子を把握し、保育に役立てることができます。
時には保育のプロとして子育てのサポート役やアドバイザーとしての役割も担っていかなくてはいけません。
保育士は子どもと関わる以外の仕事も忙しい
子どもと関わる保育以外にもやるべきことはたくさんあります。
清掃
子ども達を安全に保育するために、遊具や玩具の安全点検、保育室や園庭の清掃などを行います。
清掃に始まって清掃で終わると言われるほど安全と清潔には心掛けています。
連絡帳
子ども達の1日の様子を知らせるために連絡帳を用いている園が多くあります。
連絡帳は子ども達がお昼寝している間に書いたり、6歳児になると就学に備えてお昼寝をしない園もあるため時間を見つけたりして書きます。
保育士は保育中、子ども達と関わりながら連絡帳書きに追われることも少なくありません。
クラス便りや園便り
連絡帳で日々の出来事をお知らせしますが、クラス便りや園便りでも集団としての成長を知らせたり、行事や活動予定を知らせたり、持ち物を知らせなければいけません。
月末はお便り書きに追われることになります。
指導計画
保育が終了すると、日案、月案、年間計画、個人記録、保育日誌など書類作成に追われます。
これは日々の保育で必要になってきますし、監査でも重要な書類となるので記録を怠ると徹夜になることもあります。
会議などの話し合い
日々の保育の計画や行事の計画立案を行い、それに向けて会議も行われます。
大きな行事であればあるほど、綿密な計画が必要になってくるので話し合いも複数回行われることもあります。
保育の準備
子ども達の遊びは外遊びだけでは十分でなく、玩具を与えておけばよいというわけでもありません。
クレヨンや絵の具、ハサミや糊などを使った制作物の準備があります。
そして子ども達の作品を展示するための装飾も必要になってきます。
帰宅後や休日も保育士は忙しい
保育士の仕事は保育園での勤務時間の8時間では終わらず、残って仕事をしたり家に持ち帰ったりして仕事をすることも少なくありません。
特に行事前になると夜遅くまで残って準備をする園もあります。
仕事から帰宅後にリフレッシュのために遊びに行ったり、デートをしたりする気力や体力が残ってない保育士も少なからずいます。
休日こそは友達や彼氏彼女、家族と遊んだり過ごしたりしたいものです。
しかし、保育士の多くは休日に後回しにしていた書類の整理や制作物の準備をまとめてするなどに使いがちです。
また仕事で子ども達と全力で関わっているからか、休日は「ひとりで過ごしたい」と思う人も多いようです。
保育士は忙しいけれどやりがいのある仕事!
このように複雑で休日も仕事を持ち帰ってする人も少なくないのが保育士の仕事です。
保育士の多忙さを知ると業務の多さが苦痛で退職する人が多いのではと思われがちですが、意外にもそれが理由で退職する人は少ないようです。
その理由として業務の向こうにあるものに「やりがい」が存在するからです。
子ども達は長い子は6年間保育園に通い、その間に様々な成長が見られます。
例えば寝返りをした、ひとりで立った、歩いた、ズボンをひとりではけるようになった、トイレで排泄が出来るようになった、泣いている友達に優しく寄り添う姿が見られるようになったなどの成長のひとつひとつを見ることが出来ます。
関わった子どもの成長を見ることが出来る喜びは、何にも代えがたい喜びです。
その成長が日ごろの積み重ねによるものであれば「やりがい」を感じます。
保育計画や制作物の準備の先に子ども達の成長や子ども達の笑顔が見られることを期待するだけで、業務に追われる忙しさは苦にならない人が多いようです。
保育士は大変な仕事ではありますが、やりがいのある仕事です。
保育士というプロの立場で子ども達の成長を見守り「〇〇せんせい」と呼んでもらえる喜びを味わうことで多忙さを吹き飛ばしましょう。