保育士は激務?保育園のお仕事の大変なところとは?

保育士は昔から人気の職業で子供が大好きな方は一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?
園児と楽しく遊んだり、お絵かきしたりと楽しい事ばかりを思い浮かびますが、実際のところはどうでしょうか。
どんな職業でもそうですが、楽しい事ばかりでなく辛いと思う仕事内容もあります。
それでは保育士として働いている時に辛いと感じやすい部分を紹介します。
保育士は仕事量が多い
保育士の仕事をきちんと細分化すると、実は子供と接している時間よりもそれ以外の仕事が多い事に気付きます。
子供の様子をしっかりと見つつ、保育士としての仕事をこなしていく必要があるのです。

具体的に子供と接する以外の仕事としては以下のようなものがあります。
クラス活動の準備
ざっくりとクラス活動と言われてもピンと来ないですよね。
保育園ではあらかじめ計画した1日のスケジュールにしたがって行動していく必要があります。
その為、そのスケジュールをこなすための準備をしなければならないというわけですね。
例えば、お絵かきの時間を設けたとしたら準備として必要なものは
- 子供たちが使う道具の用意(絵の具・クレヨン・画用紙など)
- 子供たちが描く絵の見本
となります。
もちろん子供たちはすごく自由に行動しますので、用意した道具を使ってもらうのも一苦労です(笑)
お絵かき以外にも運動をする時にはマットを準備しなければなりませんし、歌を歌うなら歌詞カードが必要です。
こういったクラス活動に子供たちをうまく誘導するための準備は必須というわけですね。
書類作成
保育士は保育計画を立て、その計画に則って動いていきます。
保育計画は今後の保育方針を決める大切な書類です。
保育計画は年間計画(年間目標を4気に分けて作成)、月案(月ごとに考察や反省を記入)、週案(週ごとに考察や反省を記入)を作成する必要があります。
しかも、2才児以下のクラスになると1人に月1枚、月案を作成する必要があります。
これらには小学校などでの通信簿のような数字で採点していく形式であることは少なく、基本的には文章にて記入していくのでしっかりと子供の事を考えなければ記入することは難しいでしょう。
これに加えて保護者とのやりとりをする「れんらくちょう」や1月ごとにクラスでの出来事をお知らせする「くらすだより」など、様々な書類をつくっていく事となります。
行事(イベント)の準備
節分やひな祭り、子供の日などの行事は子供にとっては楽しみな日の1つです。
そのために行事にあわせたお部屋の飾り付けやおもちゃの準備をしなくてはなりません。
普段の仕事に合わせて行事の仕事も入ってくるとなると相当大変です。

保育士は拘束時間が長い
保育士は仕事量が多い事を紹介してきましたが、仕事量が多いということはそれだけ時間がかかるということです。
子供の世話をしながら多くの仕事を抱えつつ、行事の時期には準備も必要となると勤務時間内に仕事を終わらせる事ができないこともしばしば。
やむなく早出や残業、家での持ち帰りの仕事となってしまい、それが常習化してしまうと常に長い時間働く事になってしまいます。
効率よく仕事をこなし、時間を短縮する事もある程度はできると思いますが、行事の準備やおたよりを作るのは園児がいない時間に限られてしまいますので難しい部分があります。

しかし、保育士1人に対する仕事の割り振りは保育園によるところも大きいので、仕事をしていて辛いと感じたら園長に相談したほうがいいでしょう。
保育士は精神的なプレッシャーがある
子供たちはとてもかわいいですし、ある程度の辛さを吹き飛ばしてくれるのですが、そんな子供たちの命を預かっているというプレッシャーもつきまといます。
小さな変化を見逃さずに適切な対応をし、きちんと保護者に引き渡す事が保育士として1番の使命です。
子供の行動は本当に予測不能ですのでどんなに気をつけていてもトラブルが起こる可能性があります。
園児同士で喧嘩をしたり、遊んでいる時に怪我をしてしまったりとトラブルの原因は様々です。
そのようなトラブルが起きた時にはしっかりと保護者に説明をするなど適切な行動をしなければなりません。
保護者から、園長から、園児から色々な形のプレッシャーを一手に引き受けるのも保育士の役目です。

激務で疲れないように保育士として働くために
保育士の仕事は大変な部分がたくさんあることは事実として伝える必要があります。
現役の保育士であれば頷いてもらえる点も多かったかと思います。
しかし、大変だからといって保育士が悪い職業だということではありません。
保育士だからこそ楽しいことや嬉しいことも当然あります。
あなたの保育士としての仕事で子供たちが健やかに育っていくのを見るのはとても喜ばしいことですし、それは現在において大きな社会貢献となります。
仕事の環境は保育園によっても変わるので、あなたにあった仕事環境も探すことは保育士を長く続けるにあたって大事な事です。
例えば仕事量が多すぎるのであれば、決まった時間だけ働くパートタイム保育士として働くのもいいでしょう。
保育士も無理をしない働き方ができる社会に徐々になってきています。
まずはじっくりと今後のキャリアの事を考えて、それでも保育士でいたい、もしくは保育士になりたいと思ったのならそれは保育士の適正としては満点だと私は思います。
