保育園の園長の悩みとは?保育士たちにわかって欲しいこと


保育園の園長として第一歩を覚悟と熱意を持って踏み出したものの、仕事の量の多さや責務の重さから心がぽっきり折れそうになることもあるかと思います。
ここでは園長として保育士たちにわかって欲しいことを紹介しつつ、園長として悩む点や解消方法を紹介したいと思います。
悩んでいても相談してもらえない
「最近職員の元気がないのだけど、どうしたのかな?」「保育士同士がぎくしゃくしている気がするけど、どうしたのかな?」なんて感じたことがあるのではないでしょうか。
何だか様子が変だなと感じていても、こちらから聞いていいのか、自分から相談するのを待っているべきか、悩みます。
相談しにくい存在なのかなと不安を抱くこともあります。
そんな時は、少し事務仕事をするふりして園内をウロウロし、積極的にコミュニケーションを取り、自分が感じた通り悩みがあるのか、それともその日たまたま元気がなかっただけなのか見極めてみましょう。
普段から積極的にコミュニケーションを取る事は、話しやすい雰囲気をつくり、職員も相談しやすくなります。
保育士同士の仲が悪い
いろんな年齢層で女性が多い職場です。
妬んだり、足を引っ張りあったりする保育士の姿にどうしたものかと悩む園長も多いと思いのではないでしょうか。
園長の立場で「よくない」と口で言うのは簡単ですが、その場しのぎになってしまいかねません。
発言力が強い保育士が残って新しい保育士がなじみにくいという環境になってしまいます。
何とか保育士同士仲良く、お互いの良いところを認め合ってほしいものです。
その為に、まず園長という立場からみんなの前で保育士の良いところを褒めてみましょう。
みんな平等に良いところを褒めているうちに、保育士たちも園長は見てくれていると意識します。
園長が見てくれていることを意識するうちに、保育士同士も良いところを見る意識をしていくでしょう。
また保育士同士「今日も素敵な笑顔をありがとう」など一言メモを渡し合うことをしてもよいかもしれません。
嫌な部分を見つけても、良いところを見る努力をすることで意識も変わっていくことでしょう。
まずは園長が手本を見せ、保育士の良いところを発信していくとよいでしょう。
報告や連絡が行き届かない
園の子ども達は、いつも座って遊んでいるわけではなく元気に走り回るのが大好きな子の方が多くいます。
中には、元気すぎて転倒しておでこをぶつけて赤く腫らして降園する子もいるかもしれません。
翌日に赤く腫らしたおでこを見て「どうしたの?」と聞いて、保護者に「昨日、園でぶつけちゃったらしくて」と言われ、ケガをしたことを知らなかったということありませんか?
園でした大きな怪我や病気など、責任者である園長が知らないのでは、管理責任者として保育士から話を聞いていないのかと不信に繋がると心配になるでしょう。
そうならない為に、どんな小さな怪我・病気も終礼日誌や怪我・病気報告ノートなどの活用を普段から行うようにする必要があります。
特に首から上の怪我や怪我をするような喧嘩が起きた時は、直接報告をするというシステムを作っておくと良いでしょう。
保育士が消極的
朝礼・終礼や会議などで発言するのは園長や主任などばかりで、保育士は受け身なのかしら?と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
保育士自ら意見を出し合って、答えや案を導き出して欲しいと思っているのに、受け身な姿にイライラしてしまうこともありますね。
そんな時は、一度自分が発言し過ぎてないか考えてみましょう。
発言している保育士の言葉を途中で遮ったりしていないでしょうか。
勇気を出して発言した保育士の意見に園長が反対意見をだしては、保育士は発言しにくくなってしまいます。
保育士同士が答えを導き合っていける雰囲気と力を付けるために、保育士たちを信じて、じっと聞く姿勢を持ちましょう。
初めはナカナカ意見を出せなくても、先にも書いたように、積極的に発言できることを褒めるなどをミックスすることで保育士たちの意識も高まって行くに違いありません。
保育士が自信なさそうに保育をする
大切な子どもを預けている園への保護者の期待は大きいものです。
時として保護者より厳しいご意見を頂く事もあります。
保育士にとっては厳しいご意見をクレームとして受け取ってしまうことで、保護者の目を気にし過ぎて、子ども達のよりよい成長を願った保育を行えずにいる保育士もいることでしょう。
失敗を恐れて積極的になれない保育士もいるのではないでしょうか。
そんな時こそ園長の出番です。
失敗してもいい、責任は取るから自信持ちなさいと背中を押してあげましょう。
そして自分も失敗してしまうことがある事や、失敗した経験談を保育士たちにたくさん話してあげると良いでしょう。
保育士にわかって欲しい事
園長は管理責任という立場から、保育士たちに時には厳しく指導しないといけない場面もあります。
言いたくないことを言わなくてはいけない事もあります。
仕事の多さから投げ出したくなることもあるかと思います。
でも時には、共に子ども達のために働く保育士に弱音を吐くことがあっても良いのではないでしょうか。
完璧を求めすぎて視野が狭くなるよりは、弱いところを見せつつ保育士と共に支え合っていける関係を築くことで視野が広がり、いざと言う時冷静な判断をしていくことが出来るのではないでしょうか。
そして共に働く保育士たちにも愛情を注いであげたいものです。
