「あの先生とは合わない」と保護者から言われないために保育士が気をつける事

保育士として働いていると、子どもだけでなく保護者など多くの「人」とのコミュニケーションが必要になってきます。
人間ですので相性というものがあり、保護者から「合わない」と思われてしまうことも多々あります。
相性だし苦手って思う人はそれでいいのでは?と何の努力もせず放置してしまうと、何か問題が起きた時に保護者を「クレーマー」にしてしまうのです。
相性が合わないなりに日ごろから信頼関係を築く努力をしていれば、保護者を怒らせることもないのではないかと思っています。
ここでは、日ごろから気を付けたい保育士の姿勢についてご紹介したいと思います。
この記事の目次
挨拶は笑顔ではっきりと
挨拶をするということは、とても大切です。
保育園に行くまでに家事や子どもの世話、自分の身支度と忙しい朝、保護者の気持ちも優れない時があるでしょう。
そんな朝、笑顔で元気に「おはようございます!」と保育士に挨拶されると、元気をもらった気がします。
相性が良くないかも?と思われていても、笑顔で挨拶されると「気のせい気のせい」って思ってもらえるかもしれません。
砕けた言葉を使わない
信頼関係を築けた保護者や話しやすい保護者とは、ついつい砕けた言葉を使ってしまいがちです。
「マジですごいんですよ!」「超かっこよくて!」など使いたくなりますよね。
信頼関係があるうちは良いかもしれませんが、何かあったときに「あの先生、言葉遣いがねえ」と言われてしまいます。
また相性が良くないかもと思われている保護者が、砕けた話し方をしているのを聞くと「下品な言葉遣い」と思われたり、「私には心許してない」など思われたりしてしまいかねません。
保護者と一定の距離を保ち、言葉遣いに気を付けたいものです。
積極的にコミュニケーションをとる
積極的に話しかけてくる保護者や話しかけたいけど遠慮がちな保護者、人見知りで話が苦手と思っている保護者などいろいろな方がいます。
同じように保育士の中にもいろいろなタイプの人がいるでしょう。
まわりに保育士なのに人見知りの人が意外と多いことに驚いたことがあります。
だからと言って話しやすい保護者とだけ話していては、そうでない保護者とのコミュニケーションが取れないままになってしまいます。
送迎の際に子どものキラキラエピソードを1つでも話せるようにしておくとよいでしょう。
またクラスの保護者だけでなく、他のクラスの保護者にも積極的に話しかけてコミュニケーションを取ってみましょう。
「あの先生、担任じゃないけど子どものこと覚えてくれていて嬉しい」と思われること間違いなしです。
保護者の気持ちや立場に寄り添う
独身で子育ての経験もない保育士には、保護者の立場になることはなかなか難しいものです。
ですが保護者は悩みを持ち、疲れ、気持ちが落ち込んでいることは何となく察知することが出来ると思います。
クラスの子どもが浮かない表情をしていたら、友達や家族の元気がなかったら、何かあったのかと心配したり、今はこの話をするタイミングじゃないと思ったり言葉を選んだりしますよね。
それと同じで保護者にもそのような気持ちで接しましょう。
子どもがお友だちにケガをさせてしまったことを、気持ちが落ち込んでいる保護者にストレートに話してしまうと、保護者の気持ちも爆発してしまうことにもなりかねません。
保護者がどんな気持ちでいるのか常にアンテナを張り、話しかけ方のタイミングや言葉の選び方を考えて話しをすることはとても大事になってきます。
ケガや喧嘩は上司に報告をする
特に首から上のケガは、園長や主任などの上司に報告しておきましょう。
また度重なる喧嘩についても、相談しておくとよいでしょう。
そうすることで、園長や主任に「どういうことなんだ!」と保護者が言いに来ても、ちゃんと報告があって相談受けていますと答えることが出来ることで、保護者も真剣に考え対策を考えてくれているんだと安心してくれます。
対応は早く!
保育士をしていると保護者に相談されたり、お願い事をされたりします。
そんな時に「わかりません」「できません」では、保護者に不信感を抱かせてしまいます。
だからと言って「わかりました」と言って何日も対応せずにいるのもよくありません。
自分ひとりで解決できない事もあるかと思います。
そんな時は「お時間をいただいてよろしいですか?」と言うなど、先輩や上司に相談して対応することも必要です。
プロの保育士として努力をしよう
このように保育士として気を付けたいことはたくさんあります。
保護者に「合わない」と思われない努力よりも、「合わない」と思われてもそれをカバー出来るコミュニケーション能力を身に着け、日ごろから信頼関係を築いていくことが大事になってきます。
日ごろから努力を積み重ねることで、何か問題が起きた時にもスムーズな解決に繋がっていくでしょう。