保育士の休みが少ないって本当?休みを取りやすい職場はある?


保育園は働く方をサポートする施設なので、子どもを預かっている時間が幼稚園よりも長いです。
また、小学校や幼稚園と違って、夏休みが1カ月も続くわけではありません。
そして保護者の休みが土日と決まっているわけではないので、土曜日や日曜日、祝祭日も子どもを預かることにしている保育施設もあります。
みんなが休みであれば、自分も休みを取りやすいのですが、職場が休みではない上、人手不足の保育現場では、保育士が休みを取るのは難しいこともあるのです。
でも、保育士にだって自分や家族のためのプライベートな時間は必要ですよね。
ここでは保育士のお休みについてご紹介します。
この記事の目次
保育士は休みが少ないって本当?
私が保育士の求人情報を調べたところ、年間の休日日数を100~110日としている保育施設が多いです。
しかし、シフト制の勤務形態の場合は週5での勤務がルールとなっており、祝日も出勤が必要なことが多く休日が100日をきる保育施設もあります。
労働基準法では、労働者の1週間の勤務時間は40時間と規定されており、少なくとも休日ベースで考えた場合は保育士をそれに準拠していると言えます。
しかし、企業によっては年末年始や祝日を休日としているので120日のお休みをとれることもあり、それと比べてしまうと少なく感じてしまう方もいるでしょう。
しかし、小売といったサービス業や居酒屋などの接客業においても休日を120日とれる会社は少なく、そういった観点で考えると保育士だからといって特別休みが少ないというわけではありません。
保育士が休みを取りやすい施設は?
保育士の働く環境でも、認可保育園や認定こども園は、国の指導で日曜日と祝日は休みと決まっています。
これ以外に年末年始休暇があり、72日は保育施設そのものを休みとしているところが多いです。
認可を受けるため、1週間に6日、1日11時間は保育の時間を確保するように国は指導していますが、1人の保育士で全てをフォローするわけではありません。
事実、私が勤めていた保育園では、複数の保育士がシフト制で勤務し、土曜日出勤の週は平日に1日休みがあり、早朝勤務の日と休みの日が続くようなシフトにして、家族や友人と泊まりで出かけられるように配慮してくれていました。
この他の施設の場合、求人数は少ないのですが企業併設型の保育施設はもっと休みが多いです。
大企業の中には、飛び石連休になるような時に有休消化奨励日を設けていたり、社員一斉の夏休みを組んでくれたりしている会社もあります。
会社が休みの日は保育所も休みですから、保育士も気兼ねなく連休を取ることができます。
保育士が休みを取りにくい施設は?
認可外保育施設では、4週8休や4週6休でシフトを組んでいることが多いので、休みを取りにくいです。
認可保育施設は、保護者が両方とも働いている家庭の子どもを預かる施設です。
認可外保育施設には、この縛りがなく、保護者が共働き世帯でなくても子どもを預けることができるのです。
独自のサービスを貫くため、あえて厚生労働省の認可を受けていないので、補助金がもらえず、延長保育を積極的に請け負ったり、夜間保育や休日保育を行って収益を確保しています。
ただし、企業内保育施設やデパートでの子ども一時預かりも認可外保育施設に分類されますから、認可外保育施設のすべてで休みが取りにくい、というわけではありません。

保育士が休みを重視するなら有休取得率をチェック
保育士の職場への不満の中で、有給休暇が取りにくいことを挙げられることが多いです。
有給休暇は、6カ月働くと10日もらえ、さらに6年働き続ければ20日もらえると法律で規定されています。
日数は減りますが、パートやアルバイトで働いていても有給休暇は年間数日ずつもらえます。
年間休日が100日しかないとしても、有給休暇をきちんと消化させてもらえれば、日本の平均的な労働者と同じくらいの年間休日を確保できます。
しかし、自分や家族の病気などよっぽどのことでもない限り、有給休暇を使わせてもらえない職場もあるのです。
その背景にはギリギリの人員で業務をしているということ、また、担当がかっちりと決まっていることがあります。
有給は労働者の権利であるため、もし、有給休暇を申請しても許可してもらえないのであれば、まずはきちんと話し合いましょう。
それでも尚、受け入れてもらえなければ自分が今後有給がない状態で不満なく働いていけるかを判断し、勤務先を変えることも検討したほうがいいかもしれません。
自分のライフスタイルにあった職場選びをしよう
お休みは働いていくにあたってとても重要なことです。
保育施設では、それぞれの施設で保護者のニーズに合わせた独自の取り組みをしているため、保育士の拘束時間が長くなるケースが多いのは事実です。
しかし、有給休暇をとりやすい環境を整えたり、シフトを上手に組んで年間休日を110日以上確保してくれる施設もあります。
自分の好きな時に休みが取りにくいことがストレスになっているのであれば、思い切って転職先を探すのも1つの方法です。
保育に信念をもって向き合うの事はとても良いことです。しかし、休みと仕事のバランスがとれていなければ心身の調子を崩してしまうかもしれません。
無理なく自分にあった職場が見つかれば、今後の保育士としての生活も楽しく健康に過ごすことができます。
