想像よりも大変!?保育士の仕事内容をご紹介


子供が好きだから保育士になりたいと思う人はたくさんいますが、実際に保育士はどんな仕事をしているかをご存知でしょうか。
保育士の仕事は思ってる以上に多岐にわたります。
大変だけどやりがいのある、そんな保育士の仕事内容をまとめました。
この記事の目次
保育士の仕事内容の詳細
保育士の仕事は大きく分けて保育現場の仕事と保育園の運営に関わる仕事の2つになります。
保育現場の仕事
保育現場の仕事とは簡単にいうと保育園が預かった子供に関わる仕事全般です。
基本的な生活習慣を身に着けさせる
乳幼児には様々な生活習慣を身につけさせなければなりません。
食事・睡眠・排泄・清潔・衣服の着脱など基本的習慣を身に着けることは、子供たちの健全な発達を促し、健全な社会生活を営む上で必要になっていきます。
その為にも発達段階に合わせて保育士が適切な援助することで、自立を促していきます。
集団生活の中での社会性を養ってもらう
他の子供達との集団生活の中で相手の気持ちを考えて行動できるような思いやりを学んでもらいます。
その為にもルールのある遊びや運動会・発表会やお当番活動などを通して他者を意識して行動したり、競い合ったり、認め合うことで社会性を養えるようにします。
子供の身の回りの世話をする
子供の体調の変化は突然で、急激に悪化していくこともあるので、子供の些細な変化も見逃さないように注意して、体温の調整も未熟なので衣服を調整するなど子供が快適に保育園で過ごせるように気を配ります。
また怪我や衣服の汚れなどから、原因を探したり喧嘩であれば仲立ちをしたりする事も必要になってきます。
子供と一緒に遊ぶ
一緒に遊びながら、おもちゃの貸し借りや友達と一緒に遊ぶ楽しさを覚えていきます。
供の心身の成長を促せるように場面に応じた対応をする必要があります。
保護者へのサポート
預かっている子供が怪我をしたり体調が悪くなったり、気になる変化が見られたりした際は保護者に連絡をしたり、時には子供のよりよい成長のためにアドバイスをします。

保育園の運営に関わる仕事
保育士の仕事は園児の世話だけではありません。保育園の運営のための仕事も大事です。
行事の配役やしきり
節分やひな祭り、運動会や発表会など、行事がある場合には園児の適正を考えて役割分担を考える必要があります。
行事や季節によって保育園内の飾り付けを変えたりすることで日本の伝統文化や季節の移り変わりについて子供に自然と学んでもらうことができます。
また、誕生日は子供にとっては大事な日です。そのために誕生日カードをつくってプレゼントするなど工夫している保育士もたくさんいます。
日案、週案、月案の作成
保育園によっては保育方針をきちんと資料にまとめて報告する必要があります。
年間カリキュラムを作成した保育方針に則って作成することで目標を設定し、その目標に向かって運営していくことが大事となります。
案は全体や他学年とのバランスもありますので、1人で抱え込まず周りの保育士や園長とも相談しつつ進めるのがいいでしょう。
資料や手紙の作成
会議資料や企画書を初め、園便りやクラス便り、行事の案内やその他保護者配布の手紙を保育士が全て作成する園もあります。
会議や研修への参加
職員会議や園行事の会議、クラス会議など子供たちのよりよい成長を願って保育士同士が話し合い方向性を同じくしなければなりません。
また保育の質向上のためにも研修への参加を積極的に行っている園も多くあります。

保育士の1日のスケジュール
ここでは保育士の仕事がどのようなスケジュールで行われているかをご紹介します。
今回ご紹介するのは一般的なフルタイムの保育士のスケジュールとなります。
出勤
園児たちより早く保育園に出勤して、保育室の空気の入れ替えや保育室内外の掃除をしたり、設備や遊具の安全をチェックが完了したら1日の始まりです。
園児たちの登園
登園してくる園児たちのお迎えをします。バスでのお迎えがある保育園の場合はバスに同乗することもあります。
登園した子供の昨日降園してから今朝までの様子を保護者に聞いたり、子供たちに触れたり見たりすることで健康や怪我などのチェックを行います。
朝の会
園児が揃ったら、出席の確認をしつつ子供達の健康状態の確認などを行い、問題があれば他の保育士に情報を共有します。
朝の会では体操を織り込んでいる保育園は比較的多いようです。
おやつ
3歳未満児の子供たちには、午前のおやつがあります。
オムツのチェックや排泄を促したり、手洗いを一緒に行ったりすることで清潔への興味関心を高めて行きます。
おやつを食べさせながらも、発語を促す言葉かけをしたり食事の自立へ向けての援助をしたりも行います。
設定保育(主活動)
朝の会が終わったら年間カリキュラムにそって、子供たちの発達に合った遊びを行います。
季節を感じる制作活動や指先を使う遊びなど、子供たちの五感を刺激する活動を計画して行います。
夏は水遊び、秋は散歩など、ちょっとした工夫をする事も子供にとっては大事です。
昼食
お昼になったら子供たちの昼食の準備をして、衛生的に問題がないよう子供たちには手洗い・うがいを促します
食事の時には「いただきます」「ごちそうさまでした」などの挨拶を一緒にして楽しく食事をできるようにします。
食後は歯ブラシをするように促します。園によっては保育士が仕上げ磨きをする事もあります。
お昼寝
食事の後は子供たちにパジャマに着替えてもらってお布団をしき、絵本などを読み聞かせるなどをして寝かせつけます。
子供たちが寝たら保護者への連絡帳に書き込みをしたり、イベントなどの準備をしたり、休憩をとったりします。
寝ている間も0歳児は5分置き、1~2歳児は10分置きに呼吸チェックを行うなど目が離せません。
おやつ
お昼寝後はおやつを食べます。
午前のおやつの時間同様、清潔への興味関心や食事の自立を促しながら楽しく食べる雰囲気づくりもしていきます。
自由時間・降園
子供たちが起きたら保護者のお迎えが来るまでの間、自由時間となります。
子供たちが遊んでいる姿を見ながら、朝登園した時から増えている怪我がないか体調の変化はないか、衣服に大きな汚れや乱れがないか鼻水や食べ物で顔が汚れていないかなどを見ながらお迎えを待ちます。
保護者が迎えに来たらその時に子供の1日の様子などを伝えます。
帰宅
全ての子供が帰宅したら遊具の片付けや戸締まり、清掃を行います。
園によっては個人記録を書いたり保育日誌を書いたりも行います。
そして翌日の保育の準備も行い1日の勤務は終了となります。

保育士の仕事内容まとめ
一見、かわいい子供たちの面倒をみるだけでいいと思いがちの保育士ですが、実は見かけよりハードで体力を使う仕事です。
場面によっては子供を抱っこする事もありますし、子供と話す時は視線をあわせるために中腰になることも多いでしょう。
咄嗟の出来事に対応出来るような姿勢を常にしている必要があります。
また、保護者ごとに教育方針が違ったりすることから中々難しい要求をされる事もあります。
どんな仕事でもきつい部分もいい部分もありますが、そういった部分とも向き合いながら保育士の仕事の事を考える事ができたら素敵ですね。
