保育園のお別れ会は涙あり?スピーチの内容や出し物をご紹介

3月は卒園と進級に向けて何かと忙しい時期です。
そんな別れの季節である3月に行われるのは、お別れ会です。
卒園児が保育園で過ごしてきた今までを思い出すだけでも、胸が熱くなる思いをしながら保育士たちは年度末に向けて過ごします。
ではお別れ会ではどのような事をするのかご紹介します。
お別れ会の目的
卒園児は、今まで一緒に過ごした仲間や年下の子、先生たちに感謝の気持ちを持つと共に、小学生になることへの期待を持つことが目的です。
在園児は、困った時に助けてくれたり一緒に遊んでもらったりした最年長児や一緒に遊んだクラスの子や担任に感謝の気持ちを持つと共に進級に向けて期待を持つことを目的として、お別れ会が行われます。
お別れ会ではどんな事をするの?
実際にお別れ会では、どんなことが行われているのでしょうか。
園によって違いますが、多く行われている内容をご紹介します。
先生たちからの出し物
これは、子ども達は行事のたびに楽しみにしています。
内容は、運動会で行った鼓隊(マーチング)だったり、お遊戯会の劇のように最年長児が練習を頑張ったものを保育士が演じたりします。
あとは保育士数名で協力しての楽器演奏、劇、手品などは、子ども達も大喜びです。
在園児からの出し物やお別れの言葉
在園児は歌や合奏を行ったりします。
曲は卒園・進級をテーマにした歌を選ぶと涙をさそうことが出来るでしょう。
これは0~2歳児は難しいため3歳児、4歳児が出し物をします。
また、在園児からの代表でお別れの言葉を言います。
簡単なもので「おにいさん、おねえさん、いままでたくさん遊んでくれてありがとう」と言ったもので良いでしょう。
それだけでも胸を張って言う子どもの姿を見ると保育士はキュンとしてしまいますね。
卒園児からの出し物やお別れの言葉
卒園児からも歌や合奏の出し物があります。
曲は在園児同様、卒園をテーマにした歌を選びます。
お別れの言葉では代表が数名で言葉を繋いで行き、時には全員で言うなどをしてメッセージ性の高いものを行います。
緊張してなかなか言葉が出なかったり、声が小さくなってしまったりしながらも力を合わせて言葉を繋いで行く姿は最年長児としての姿を見る事が出来ます。
プレゼント交換
0~2歳児は、卒園やお別れの意味を理解するには少し難しいためプレゼント交換は行わない園もあるようです。
3~5歳児は、在園児から卒園児へ卒園児から在園児へとそれぞれに渡します。
お別れのお食事会
お遊戯室などのホールで3~5歳児で集まって、ランチタイムをします。
卒園児と在園児が向かい合って座ったり、卒園児はクラスで待機してもらい4歳児がランチの準備をしたり、
ランチで使うランチョンマットは在園児が作ったランチョンマットを使うなど工夫することで、優しくしてくれたお兄さんお姉さんへの感謝の気持ちとお別れ会と言う行事を実感することが出来ます。
どんな準備がいるの?
出し物の準備
出し物は長くなりすぎないものが良いでしょう。
歌や合奏は卒園・進級をテーマにした曲を選びます。
プレゼント
在園児からは、紙皿で作った手紙いれ、時間割を貼るボード、ランチョンマットやしおり、ランドセルをモチーフにした小物入れ、ペン立てなどが作られています。
卒園児からは、写真立てや手作りおもちゃ、メダルなど作ります。
会場の設定
会場の飾りつけは在園児がすると、何が行われるかイメージしやすいかもしれません。
0~2歳児もプレゼントの代わりに会場につける飾りを名前入りで飾ると、卒園児も3~4歳児も名前を見ながら「〇〇ちゃんのだ!」など話しが盛り上がるかもしれません。
お別れ会で気を付ける事
プレゼントの数
プレゼントをもらっていない子が出てこないように数はしっかり確認し、多めに作っておく配慮も必要となるでしょう。
誰に渡すかを予め決めて作成すると、卒園するお兄さんお姉さん、年下の子に送るなど漠然としているより、より意識してプレゼント交換をすることが出来るとして実行している園もあります。
お別れ会の当日、お休みなどで渡す人がいなくなったりした場合は、一人が2つ渡したり、お休みの子に渡してねと担任の先生に渡すなど工夫が必要です。
食事会での誤食
中には食物アレルギーがある子もいるでしょう。
アレルギーがあるからと別テーブルで食べるのは、とても寂しいものです。
誤食事故が起きないように保育士が近くに座ったり、一番端の席にするなど細心の注意をはかりましょう。
楽しく過ごせる1日を
卒園する子どもの中には0歳児から通っている子も多くいます。
長年、成長を見守ってきただけに卒園は寂しく、でも成長は嬉しく複雑な思いを持つでしょう。
また1年間でも4月からの成長やたくさん一緒に遊んだ日々を思い出すと胸が締め付けられます。
更に保育士の中には退職・離職を決めている人もいるかもしれません。
そんな3月に行われる行事でいろいろな感情が押し寄せてくるかもしれませんね。
5歳児の中には、情緒が豊かな子もいます。
お別れの意味が分かって涙する子がいたり、つられて泣いたりする子もいるでしょう。
そんな子ども達の気持ちを大事にした想い出に残る楽しい会を作りましょう。