このページでは保育園の入園式・進級式について紹介しています

記憶に残る保育園の入園式・進級式を!保育士がどんな準備が必要かをしっかり紹介

入園式・進級式
こんにちは、現役の保育士ライター、ゆいこです

保育園の入園式・進級式は入園・進級して初めての行事です。

保護者も子ども達もどんな友達がいるのか、どんな先生が担任になるのか期待だけでなく不安もいっぱいあるかと思います。

1年間保育士と共に保護者みんなの気持ちを代弁してくれる役員の選出が行われるところもあります。

また園によって保護者は自由参加だったり、子ども達だけでお祝いしたりする園もあります。

入園式は行って進級式は行わないという園も多くあります。

いずれにしても、これから見ることができる子どもの成長を期待し、新しい集団生活への不安を払拭できるような式となるようにしたいですよね。

ここでは保育園の入園式・進級式について保育士が必要な準備などをご紹介します

入園式・進級式の前準備

環境を整える

新しい1年間を過ごす期待と新鮮な気持ちが膨らむ4月です。

保育室内外の清掃をしっかり行いましょう。

特に玩具や遊具などの安全点検は大事になってきます。

入園・進級にあたってロッカーや靴箱、タオルかけなども新しい場所に移動します。

名前のシールや字が読めない子ども達のために、動物や果物・花などの個人シールを用意するなど工夫が必要になってきます。

名前は特に気を付けましょう。

「高田」は「たかた」とも「たかだ」とも読めます。

下の名前も難しく「みずき」なのか「みづき」なのか、また「ゆうき」という響きだけで性別も様々なので入園申込書などを確認しながら間違いのないように記していきましょう。

春らしい飾りを壁面や窓に飾るなどの工夫も必要になってきます。

持ち物の置き場所、配布物を確認

入園式・進級式は泣いている子が多いです。

泣いている子どもたちの対応をしながらも、保護者へ大事なことは伝えて行かなくてはいけません。

事前に配布物を確認し、渡し忘れがないようにしましょう。

入園進級式に関する手紙と共通認識

式の日時のお知らせ、駐車場のお知らせ、保護者が参加するのか否か、役員決めの事前調査、時間や式終了後の保育の有無など式当日についての手紙の配布と職員全体の共通認識をする必要があります。

尋ねる保育士によって回答が違うということになってしまうと保護者も混乱してしまいますので、しっかり確認しておきましょう。

中には保護者の服装や子どもの服装についての質問もあるかと思いますので、新任保育士は先輩保育士に事前に尋ね保護者に質問されても答えられるようにしておきましょう。

当日の式の流れを頭に入れておく

保護者や子ども達だけでなく保育士も新しい年度への期待と不安で緊張するものです。

雰囲気に圧倒されて1日の流れが飛んでしまい真っ白になることもあります。

そういう時のために、保護者に見られても不安を抱かせないよう可愛くデコレーションした画用紙に流れを書いたものを用意しておくとよいでしょう。

知っている動物やキャラクターや花などがついていたら、泣いている子どもも関心を抱いて泣き止む瞬間が出て来るかもしれません。

子どもが一瞬でも泣きんだり、指をさしてくれたりと関心を持つ瞬間が見られると緊張している気持ちもほぐれて行く気がします。

入園式・進級式当日に必要なこと

笑顔で挨拶

保育士は第一印象が大事です。

子どもも保護者も不安でいっぱいの式当日、保育士が無表情だったり小さい声だったり自信がない様子が見られると子どもも保護者も不安を抱きます。

また挨拶をする際に、人見知りの子どももパペットや指人形など使うことで挨拶したりタッチしたりすることも出来るので工夫が必要です。

当日緊張してひきつった笑顔になったとしても、きっと後々「先生、緊張で笑顔が引きつっていましたよね」など保護者と笑い話にできますので、自信もって笑顔で対応しましょう。

式での歌遊びや手遊び

保育園と言えば季節の歌や手遊びですね。

春らしい歌遊びや手遊びを準備しておきましょう。

泣いている子どもたちが多いので「ちゅうりっぷ」や「ひげじいさん」をアンパンマンやミッキーでパロディ化したものなど、子どもも保護者も聞いたことがあるものをすると良いです。

式が終わって帰り道や家など親子で楽しんでくれたら嬉しいですね。

自己紹介をする

保護者も子どもも1年間お世話になる担任がどんな先生かドキドキしています。

明るく大きな声ではっきりと自己紹介をしましょう。

家に帰って子どもと保護者の会話に出て来るような自己紹介が出来ると良いですね。

例えば、好きな食べ物・好きな動物など子どもにも分かるような身近なもので共通点が見つけられそうなことだと良いでしょう。

伝えたい事はたくさんあるかと思いますが、子ども達の集中力も長くは持ちません。

長くなってしまうと保護者も疲れてきますので短く紹介しましょう。

保護者への声かけ

式の撮影に夢中で、大事なことを説明していても聞いていない保護者や兄弟児を見失うということもあります。

保護者には式の間も子どもから目を離さないようしっかり声をかけることも大事になります。

またおじいちゃん・おばあちゃんなどや体が不自由な方も参加できるように目配り気配りをしっかりしましょう。

入園式・進級式終了後も大事

式終了後、役員決めが行われるところが多くあります。

役員決めが終了し解散すると保育士の緊張感はどっと出てきます。

しかし担任と撮影をしたり保育室の可愛い飾りの前で記念撮影したりと、保護者も子どもも余韻を味わうところもあります。

そんな時に、放心状態の表情を見せたり、同僚と砕けた会話を見せたりしてはせっかくの今までの準備が台無しになってしまいます。

子どもや保護者が完全に帰るまでは緊張感を忘れないようにしましょう。

心に残る式で得られる事

入園・進級式は春に行われることから、春を感じることが出来る演出を取り入れると記憶に残ります。

また入園・進級式での歌や手遊び、絵本読み聞かせなど子ども達に馴染みのあるものや興味関心を引くものを準備するかどうかで、「明日も行く!」という意欲につながっていくでしょう。

少しでも記憶に残り翌日に保護者から「手遊びを家でもしていました」や「一緒に歌をうたいました」など家庭での様子が聞けると、保育士としても嬉しいことです。

その為にもしっかりと企画・準備をしましょうね。

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