保育士は人間関係が難しい?経験者が実際のところをお教えします

保育士で退職理由の多くが人間関係の悩みによるものだとご存知でしょうか。
どの仕事でも人間関係の悩みはつきものではありますが保育士の場合、女性の比率が高いため女性特有の関係に悩むことが多くなります。
また同僚だけでなく上司や保護者との人間関係もあるので更に悩みは多くなるでしょう。
それではそれぞれどのような悩みが生じるか見ていきたいと思います。
この記事の目次
同僚保育士との人間関係
男性保育士が増えて来ているとはいえ、まだまだ女性が9割以上を占めている保育士の現場です。
それゆえに女性社会に多い特有の問題は避けて通れない問題でしょう。
では、どんな問題があるのでしょうか。
- 派閥やグループができやすい
- 陰口や嫌がらせなどが起きる
- 感情の起伏が大きい
以上のようなことが、複雑に絡み合って人間関係が難しくなっていきます。
ところが悪いことばかりではありません。
女性が多く年齢・経験も多種多様であるがために、相談したり頼ったりしやすいのも保育士の職場の利点でもあります。
普段から笑顔で挨拶することを心掛けるだけでも印象は大きく変わってきます。
「おはようございます!」「お疲れ様です!」「お先に失礼します!」など挨拶する場面はたくさんありますので、誰に対してもしっかり顔と体を向け元気に挨拶するだけで気持ちがいいですね。
また会話をする時は、話を最後までしっかり聞き共感することで安心感も抱いてもらえます。
それから自分の仕事が終わったので先に帰るのではなく手伝えることはないか聞く気配りをすると良いでしょう。
でも、気配りをしすぎるのも反感を買うこともあるので謙虚でいることも大事です。
その積み重ねより同僚や先輩と愚痴を言い合ったり、悩みを共有しあったりすることで共に高め合っていける関係を築くことで仕事の楽しみも倍になること間違いありません。
上司との人間関係
同僚同士の人間関係が良好な保育園は、園長や主任保育士との関係が難しいという所が割と多いのが保育士です。
では、どんな問題があるのでしょうか。
- 理不尽なことで感情的に怒る
- 同じミスをしても人によって対応が違う
- 人前で執拗に叱責する
以上のような問題が多くみられます。
ですが園長や主任という立場から考えてみると「責任」「管理」としての役割の重さから、少し行き過ぎてしまうこともあるのかもしれません。
このような事に面した時のために、日ごろから園長や主任に指導されたことを記録しておくとよいでしょう。
記録していることに気づけば、行き過ぎた言動に園長や主任も気を付けるようになりますよ。
そして指導されたらすぐにアドバイスを実行してみましょう。
その結果「先日指導していただいたように行ってみましたがうまくいきません。」「上手く行かない原因を一緒に考えてもらえませんか。」など、うまく行ったなら感謝の言葉をうまく行かなかったのなら更なる助言を求めるだけで、園長や主任は「充実感」に満たされて、ご機嫌もよくなるに違いありません。
保護者との人間関係
意外にもダメージが大きいのが保護者との関係です。
大事なお子さんを預けているのですから保護者の目も厳しくなってきます。
ではどのような問題があるのでしょうか。
- 時に無理な注文をしてくる
- ちょっとした事で信頼関係が崩れる
など、普段どんなに頑張っていても対応を間違ってしまうと信頼関係は崩れてしまうのが保護者との関係です。
子どもの数だけ保護者もいますし対応の仕方も変わってきますので、難しいトラブルが生じたら先輩や上司に相談し迅速に対応することが必要です。
保護者には日ごろから良い印象を持ってもらえるように気を付けたいポイントを紹介します。
まず、笑顔で元気に挨拶をすることで印象は大きく違います。
どんなに体調が悪くても笑顔を忘れず挨拶をするようにするだけで良い印象を持ってもらえます。
次に、保護者と会話するときは丁寧な言葉遣いをして、語調に気を付けるといいでしょう。
良い関係が築けている保護者とは、ついつい「マジで」や「超」など砕けた言葉を使ってしまいたくなりますが、関係が崩れた時に指摘されがちなのが言葉遣いだったりもしますので気を付けたいところです。
そしてトラブルが生じたら迅速に対応することが大事です。
もしすぐに対応できない事であれば「お時間いただいていいですか。」など一旦持ち帰って、同僚や先輩、上司に相談してから対応するとよいでしょう。
保護者からの信頼関係を築ければ子どもたちの成長を共に喜び、普段の保育に活かせる子どものご家庭での様子を保護者から聞くことも出来て、保育も一層充実していきますよ。
良好な人間関係を築くためには
女性が多い職場だけに人間関係も難しく、同僚だけでなく上司や保護者との人間関係も含まれると複雑になってきます。
それぞれの場面でも記したように、一番大事にしたいのは印象です。
初めて会った時の第一印象がその後を大きく影響することは間違いありません。
笑顔で挨拶することで好印象を得ることができます。
そして苦手意識を持たないことも大事になってきます。
自分が苦手意識を持ってしまう表情や態度に表れてしまい不思議な事に相手にもその思いが伝わってしまいます。
もし苦手意識を少しでも感じてしまったら良い一面を見つけ、積極的にコミュニケーションを取り相手に素敵だと思ったことを伝えてみましょう。
そうすることで互いの間に生じた不安感が解消されて行くと思います。
何よりも仕事とプライベートのONとOFFをしっかり行いストレスを発散できる趣味などを持つことでプライベートが充実し、仕事に集中して向き合うことが出来ますよ。