気になる保育士の給料。平均月給はいくら?


これから保育士になりたい方や他の保育所に転職を考えている方にとって給料は判断要素の大事な1つですよね。
この記事では保育士の給料についてお話します。
保育士の給料の目次
保育士の平均月給は?
一重に保育士の給料といっても保育所のある地域や運営元(公立・私立)によっても違いがあります。
その為、関東エリアにおける公立保育所と私立保育所の平均給与をそれぞれご紹介します。
公立保育士の平均給料
公立保育所で働く公立保育士の給料月額は平均333,476円です。
少し前に保育士の給料が安いとの報道がありましたが、公務員である公立保育士にはそれが当てはまらないほど給与水準は高いです。
しかし、平均年齢は41歳とかなり高くなっています。
平均年齢が高いということは離職率が低く、長く務める保育士が多いという事がわかります。
公務員の場合、勤務期間が長ければ随時昇給していきますので平均給料も高くなりますね。
ちなみに20台前半であれば給料の月額は20万円ほどとなります。

もし給料以外の特別手当などを含めると、民間企業の賞与にあたる年間平均期末・勤勉手当は1,399,066円、年収では5,378,278円となると報告されています。
(ソース:平成28年度練馬区人事行政の運営等の公表)
このデータを見ると一般的な企業のサラリーマンと年収を比較しても全然遜色ありません。
私立保育士の平均給料
私立保育所で働く私立保育士の給料月額は平均221,900円、平均年齢は36歳です。
公立保育士と比べるとかなり低い事がわかります。また、平均年齢も低く離職率が高いことも示しています。
平均でこの給料の額なので20台前半ですと17万円程度となります。
ただ、全ての私立保育所の待遇が悪いわけではないので、しっかりと仕事内容と給与規定を確認すれば待遇のいい私立保育所も見つけることはできます。
公立保育士が私立保育士よりも給料が高い理由
厚生労働省の調査によると、全国の保育士の平均給与月額は216,100円、年間賞与額は573,800円、年収にすると3,167,000円なので、公立保育士と比べると歴然な差です。
この理由については2つのポイントで説明することができます。
ポイント1:公立保育士の方が平均年齢が高い
前述のデータでお分かりの通り、公立保育士の方が平均年齢が高く、昇給も順調にしていくので平均給与が多くなります。また、公立保育士の方が昇給率が高いです。
全国平均の平均年齢は35歳なのでかなりの年齢差がありますね。
ポイント2:私立保育所は契約社員・パートが多い
出産や子育てで離職した私立保育士は、子育てが落ち着いてから復職した時に正規社員にはならずに契約社員・パートになる場合が多いです。
当然正規社員に比べて契約社員・パートの方が給料は安いです。
保育士の給料まとめ
保育士の給料は公務員である公立保育士であれば水準は高いですが、私立保育士は水準はやや低いといえます。
また、公立・私立ともに非正規雇用の保育士が他業種に比べると多く、そちらも給料水準の低下の1つの理由となっています。
現在すでに働いている保育士からは給料額に納得しておらず現在の給料だと生活できないといった声もあがっており、給料に関しては厳しい一面もあります。
しかし、そういった声とは裏腹に保育士の転職は売り手市場とも言われていますので、しっかりと保育所の待遇を確認し、自分の条件を相手に伝える事で待遇改善は可能だと思います。
そして昨今の保育士の人材不足により政府が保育士の賃金を引き上げる方針を固めたとのニュースもあります。
こういった状況を考えると今後は保育士の給料も改善されていくことでしょう。