保育園の遠足はどんなところにいく?楽しく過ごすために保育士がすべきこととは?


子ども達が園行事で楽しみにしているもののひとつに遠足があります。
安全に遠足を楽しむためには、企画と準備が大事になってきます。
保育士にとってどういう準備が必要か考えてきましょう。
ここでは子ども達に遠足を安全に楽しんでもらうために、保育士がすべきことを紹介します。
この記事の目次
遠足の行き先について
遠足はどういう場所が選ばれるでしょうか。
遠足と言ってもいろんな形の遠足があり、それによって行き先が少し違います。
基本的な遠足の種類としては
- 親子遠足
- 秋の遠足
- お別れ遠足
の3つが代表的な遠足です。
それではそれぞれの遠足でどこに行くのかをご紹介します。
親子遠足
屋内遊園地、屋外遊園地、運動公園、動物園、水族館など
秋の遠足
神社、児童公園、運動公園など
お別れ遠足
児童公園、運動公園など
以上のように、親子であれば広い敷地やテーマパークなど選ばれることが多いですが、秋の遠足やお別れ遠足は保護者と一緒ではない遠足が多く園バスや貸し切りバスや徒歩で保育時間内に行われることが多いです。
保護者が不在の場合は少人数で子ども達をきっちり見ていかなければならないので、遠すぎず時間も短時間であるため園から近いところが選ばれます。
遠足の目的を考える
遠足は日常の保育から離れて楽しむだけが目的ではありません。
仕事で忙しい保護者と一緒に過ごすきっかけのひとつとしての親子遠足であったり、季節の移り変わりを感じるための秋の遠足であったり、一緒に過ごしてきた仲間達との交流と進級進学への期待を込めての遠足であったりと目的は様々です。
子ども達にどういう気持ちを持って臨んで欲しいか、遠足を通して子どもたちにどういう成長を期待するのかをなど目的意識を持って計画を立てる必要があります。
またその思いが保護者にも伝わるようお手紙などでお知らせするのも大事です。
遠足の目的地への事前下見をする
遠足の目的地への下見は大事です。
親子遠足であれば現地集合・現地解散が取られるところも多くあります。
その際の駐車場の確認や集合場所の確認、現地の見取り図など必要です。
また、バスや徒歩で移動する場合は移動経路の確認する必要があります。
特に徒歩の場合、車の通りが多い場所など危険個所の把握や信号の数、信号が変わる時間の把握もしている園もあります。
現地では活動の範囲や危険個所、トイレや救護室の確認など安全に過ごせるようにチェックをしましょう。
更に前日の天候によっては活動の範囲が限られてしまうこともあるため、その可能性も考慮して見て行きます。
保護者へのお知らせをする
日程や場所が決まり計画が立て終わったら、保護者へのお知らせが必要になります。
持ち物や費用など、子ども達が困らないようにしっかり手紙で知らせましょう。
保護者がついてこない遠足の場合、お箸やスプーを使わなくても食べられるようにおにぎりやサンドイッチのように手で食べられるものを準備してもらう園もあるようです。
リュックは自分たちで持って行けるよう子どもの体格に合ったものを、靴も歩きやすく子どものサイズに合ったものを準備してもらうよう、お知らせに記しておくのも良いでしょう。
子ども達の興味・関心を広げられるように促す
いつどこにだれと遠足に行くのか、遠足に行って何をするのか子ども達に話して期待を持たせることで、家庭での話も広がります。
持って行くものは自分ですると言って用意することもあるかもしれません。
お弁当に入れるものを考えたり、おやつを選んだりと子どもが出来ることがたくさん広がります。
また3歳以上の子どもになると「一緒にお弁当食べよう」など誘い合う姿も見られるかもしれません。
楽しい遠足がその日だけの出来事に終わらないようにしたいものです。
その為におべんとうの手遊びやおべんとうバスのペープサートや絵本などを用いたり、遠足のあとに絵を描く話をするなど計画したりして話しておくと子ども達の期待や活動も広がってきます。
移動中や現地での活動
遊園地や動物園、水族館は見て回るのでクラスで集まって活動をすることはありませんが、バスで移動する場合はバスの中でペープサートや絵カードなどを使いながらお約束をして過ごすのも楽しいかもしれません。
また公園などへ遠足に行く場合はクラスで集まって、ボールを使ったゲームや宝さがしなどするのも楽しいです。
ただ自由に遊ぶだけになると遠足の意味がなくなってしまいますので、工夫をたくさんして思い出になるようにしたいですね。
保育士の持ち物
保育士も持ち物をしっかり準備して行きましょう。
何かあったときに対応が出来るよう、手が塞がるトートバックなどではなくリュックを用意しましょう。
お弁当は親子遠足では別々かもしれませんが、子ども達と一緒に食べると思います。
作ることが大変で買ったもので済ませたい時は、お弁当箱に詰めなおすなどしたほうが良いでしょう。
帽子や日焼け止めも忘れずに準備しましょう。
その他、カメラ、笛、携帯電話、救急セット、名簿、連絡簿、着替え(数セット)、ビニール袋、タオル、雑巾、レジャーシートなど必要に応じて準備が必要となってきます。
必要最小限の準備物がなにか、計画案をしっかり見ておきましょう。
しっかり計画をたてて安全な遠足を
遠足は子ども達のために行われるものです。
子ども達が安全に楽しく参加できることが一番ですので、保護者にしっかりと目的を伝えられるようにしておくことが大事になってきます。
どんなに楽しい企画をして、どんなに子ども達が楽しんでいても、ひとりでも怪我をしたり行方不明になったりなどあると、計画は不十分だったと言わなければなりません。
予め子ども達の動きを予想して、対応できるようにしましょう。
