子どもと楽しく遊ぼう!保育士が上手に遊ぶ方法をご紹介

みなさんは、子どもたちとどうやって遊んでいますか?
歌、パズル、積み木、または外で鬼ごっこや遊具あそびなど、遊び方ひとつをとっても様々です。
こちらでは、乳児、幼児、また室内、屋外での遊び方を紹介していきたいと思います。
乳幼児の室内の遊びは?
乳児さん(特に0.1歳)はゆっくりと室内で遊ぶことが多いです。
もちろん外に遊びにいくこともありますが、0.1歳はまだほかの子どもたちと共に、というよりかは、個別の対応をする時期です。
纏まってご飯を食べたり、遊んだりするより、保育士とゆっくりと触れ合い、他人に興味を持ち始めます。
この時期の子どもたちは、子ども同士で遊ぶことよりも、保育士と一対一で遊ぶことが多いです。
または、一人遊びも多いのですが、今回はそんな子どもたちが興味を持つ遊びを紹介します。
音のなるおもちゃ
みなさんも見たことがあると思いますが、振ると音のなるおもちゃです。
カラカラと音を鳴らすだけで子どもたちは興味津々!
保育士が揺らすたびに体をふらふら、目線は釘付けです。鳴らすだけでも楽しむことはできるのですが、歌を歌いながらリズムをとって鳴らすと、それをだんだん覚えて、同じように振ってくれたり、手を叩いたりしてくれるので、可愛さも抜群です。
ソフト積み木
こちらは布で作った積み木になります。
また柔らかい素材のものなど、乳児さんのクラスにはあると思いますが、子どもたちが掴むことができ、舐めても体に害のないおもちゃのひとつです。
子どもたちは、高く積み上げたりするものに興味を持ちます。
特に保育士が楽しそうに積んでいたら、そっと手を伸ばしたくなるのでしょう。
つん、とつつかれれば、ばらばらーっと倒れる積み木。でも布でできたものなので痛くはないし、保育士が少し大袈裟に「わぁぁぁ! 倒れたぁ〜」といえばその姿や倒れた積み木をみて「きゃっきゃっ」と笑ってくれます。
積み木などをするときは、保育士が楽しんでるよ、というアピールも忘れずに!
廊下での遊び
子どもたちは外の世界に興味津々! だけども外にいくにはちょっとしんどいかな?という時。
保育園の廊下や、少し広いスペースなどを作り(プレイルームなど)みんなでハイハイや押し車などをしましょう! 子どもたちにかかれば、廊下だって楽しい遊び場に変身します。
初めは戸惑いながらも、保育士がハイハイをしてみせたり、ずり這いなど子どもたちの真似をすれば恐る恐る前へ。。。
一度自分で外にでると、もうみんなの意識は外に釘付け。
子どもたちからすれば、保育園の廊下だって探検気分なんです。
色んな所へ一緒に行き、興味を持ったものに「これは○○だね」などと声をかけてあげれば、色んなものへの興味にも繋がります。
また、1歳をすぎた頃からできる手押し車も大人気です。
車タイプと、押すタイプとありますが、自分で足を使って床を蹴るので足の力を使う運動にもなり、子どもたちも楽しんで乗っています。
ただし、みんな元気いっぱいなので、事故には気をつけるよう事前につたえることも大切ですよ。
布あそび
乳児さんはふわふわとしたものが大好き。
子どもたちを真ん中にあつめて、大きなシーツやタオルなどで子どもたちをかくして、ぶわっと上へ持ち上げましょう。
ふわっと空気で膨らむタオルにみんな大興奮。
もっとやって、というように何度も何度も手を伸ばしてくれます。
また、小さなハンカチなどでも保育士がそれで顔を隠して「ばぁ!」とすれば、いないないばぁになり、横から見える保育士の笑顔に子どもたちも大喜びです。
他にも手の中にハンカチを隠してゆっくり手品のように「じゃーん!」と取り出せば、どうなったんだろう。とそれだけで子どもたちはじーっとみてくれます。
ハンカチは子どもたちの手でも持ちやすい柔らかいものが理想的です。
幼児の室内遊びは?
乳児と違い、何方かと言えば外で遊ぶことが多い幼児さん。だけどもこの年齢の子どもたちとも、楽しく室内で遊ぶことは沢山あります。
保育士とももちろんですが子ども同士で遊びを考え、ルールを理解した遊びをしたり、数人で遊んだり。。。
幼児さんになれば、遊びの幅が広がり室内遊びもパワーアップするのです。そんな幼児さんの室内でも遊びを紹介していきます。
パズル
幼児さんになると、乳児さんの型はめパズルより、キャラクターなどを使った大きなパズルができるようになります。
子どもたちによっては、「Aちゃんやろう」や「先生やろう」と誰かと一緒にしようと誘う子どももいます。
その時は、なるべく保育士は見守りながら、詰まったな、と思った時にさりげなくヒントをあげましょう。
「ここにはうさぎさんがいるよ?」「くまさんの耳、どこかなぁ」など、あまり口を出しすぎると、自分でやりたい! が大きい子どもたちは「ちょっとまって!!」となってしまうので、こっそりと手助けをしましょう。
積み木やブロック
幼児さんになれば、手先で細かい作業もできるようになってきます。
レゴブロックや、積み木などで電車やおうちをつくったり、子どもたちの独自の表現で色んなものを生み出します。
無理に子どもたちの中に割り込むのではなく、そっと見守りながら「Bくんのかっこいいね、なにをつくったの?」「Aちゃんのは車かな? 誰が乗っているの?」など声かけをすると、子どもたちは自分の作ったものを一生懸命説明してくれます。
また「ここは先生のせてあげるね!」と子どもの方から遊びに誘ってくれることもあるので、その時はどんどん話かけて、一緒にイメージを膨らませましょう。
絵本
絵を見て楽しんだり、文字を目で追ってみたり、色々な楽しみ方がある絵本ですが、幼児さんになると自分の名前やお友達の名前を絵本からみつけて「これAくんの!」「こっちはCちゃんの!」と文字を見てたのしむ姿もみられます。
そんな時には「ほんとうだ、これはAくんので、こっちはCちゃんのだね」「他にもあるかなぁ」と子どもたちがより興味を持てるようにしてあげましょう。
また、全員でお話をきくのも楽しみの一つ。大きな紙芝居や、指人形での絵本のお話など、読む時の声やページの開きかたなど、少し工夫をしてみれば、子どもたちも笑顔で楽しんでくれます。
乳児の外の遊びは?
幼児さんよりは外に出ることが少ない乳幼児の子どもたち。
体力がまだしっかりしておらず、あまり長い間外に出るのは難しい場合が多いです。
ですが、そんな乳児さんたちもお外は大好き。乳児さんたちと、どうやって外で遊ぶか、紹介していきたいと思います。
バギーや、散歩車
まだ歩くことができない子どもたちも、外に行きたい。
そんな時に活躍するのが散歩車、バギーです。保育園では、四人乗りのものや、つかまり立ちで外にいけるものもあります。まだ座れない子どもは四人のりのベルト付きのものを使用しましょう。
外へ行けば子どもたちからしたら、保育園とはまたちがった世界が広がっています。
散歩車からみる風景、車や草花も子どもたちは興味を持ちます。そっと手を伸ばしてみたり、道いく人をじーっとみてみたり。。。
なにかに興味を示していれば、それに対して声かけをしてあげると、子どもたちもよろこびます。どんな些細なことでもいいので。
例えば花を見ている子がいれば「お花きれいだね」と声をかけたり、良く見えるようにしてやったり、保護者の方と一緒の時とはまたちがった世界が、子どもたちには広がっています。
外への興味を持てるように子どもたちの目線にたって声かけや、うたをうたったりしていれば、そのうちゆるゆると揺れる車にうとうと。。。
お散歩帰りにはぐっすり、なんてこともよくあります。たくさんお日様をあびて、お昼寝ができるよう、時間なども調節してあげてください。
ベランダや、運動場での遊び
保育園によっては、ベランダ、または運動場や屋上など、子どもたちがたのしむ場所があると思います。
だいたいが幼児さん向けですが、そこにシートをもってきて座るだけでも乳児さんたちには気持ちのいい日光浴になります。
また他の幼児さんに遊んでもらったり、そろりと手を伸ばして砂を触ってみたりと楽しんでいます。
ベランダや、運動場でしたら音のなるおもちゃなどを一生にもっていけば、歌や遊びを楽しみながら日光浴もでき、お昼もぐっすりとねむれるでしょう。
幼児の外の遊びは?
幼児さんは乳児さんに比べて体力がありあまり、外で遊ぶのが大好きです。
時間があれば外に行こう! というほど、好きな子たちが多いです。
そんな幼児さんが好きな遊びを紹介していきます。
鬼ごっこ
子どもは風の子! まさにその通りで、子どもたちは追いかけっこが大好きです。
ルールも理解してくる時期なので「先生と、Aちゃんと、Bくんがおにでー」と自分たちでルールをつくり、その中で遊ぶようになります。
鬼ごっこでは、保育士は鬼の時もあれば、逃げる場合もあります。
どちらにしても全力で楽しみ走ってください。子どもたちに、保育士が本気かどうかは不思議と伝わるものです。
子どもだから、とゆっくり走っていたら子どもたちは離れていってしまいます。保育士も全力で子どもたちと走り回り、楽しみましょう。
そうすれば、子どもたちも保育士が本気で楽しんでいるのを感じ取り「もう一回やろう!」と何度もさそってくれます。
ですが、ご自身の体力も考えて、時には断りゆっくりほかの子どもたちと遊ぶのもありですよ。
遊具
幼児さんになると保育園においてある遊具でもほとんど遊ぶことができるようになります。
滑り台や、うんていに挑戦したり、鉄棒をしてみたり……子どもによりできないことできることは違います。
だけども同じようにやりたい! という思いはみんな同じです。できないところはそっと保育士がフォローしてあげましょう。
手助けをしてもらってでも、自分でうんていを渡りきったとなれば、子どもたちも俄然やりる気をだして練習するでしょう。
手を出しすぎずに「もうちょっと前に手を出してみて」「体をこうして揺らして」とお手本を見せてあげると「先生よりできるもん」と子どもたちはやる気をみなぎらせます。
上手く手助けをしながらも、危険がないように見守りましょう。
子どもと楽しく上手に遊ぼう!
乳児さんは室内遊びがおおく、幼児さんは室外遊びが多いです。
ですが、その中でも保育士が上手く手助けをしたり、中に入り率先して遊ぶことで、子どもたちもあそんでいいんだ、と思うことができます。
色々な工夫は勿論必要ですが、子どもたちと上手く遊ぶ方法は、保育士自身が楽しんで取り組むことだと思います。
なので、「私はピアノが苦手」「走るのはしんどいなぁ」とおもっている保育士さんも、苦手なりに楽しんで、遊んでください。
子どもたちにも本気で楽しんでいることは伝わります。
そこから、子どもたちの「遊び」に対する興味、やりたいと思う気持ちが広がると思うので、苦手なものでも保育士が楽しむ姿をみせることが、子どもと上手く遊ぶことへの手がかりになります。
初めから全て工夫などをするのは難しいですが、楽しむことはできますよね。
その気持ちを子どもたちに体全部で伝える、それが、私が子どもたちと上手く遊ぶこと方法の一番大切なことだと思います。